NIIGATAさんぽびと

カメラを持って出かけよう

クマコレ 〜県外編〜

熊注意看板Collection

 

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意識して看板を撮影してきたわけじゃないのに、ストックを見返すとまだまだ写っていた。
なるべく行かないよう気をつけているはずなのに、それだけ私がそういう場所へ行ったということなのか。
それとも、人と熊の距離がどんどん近くなっているということなのか。
「クマコレ」後半、県外編です。

 

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遊歩道を歩いていくと見えてくるこのドラム缶、コワイ! 中に入っている木の棒で叩いてから、奥へ進んでいく。
変形した缶にリアリティがある。注意喚起とアクションを合体させた、珠玉の名作!(長野県乗鞍高原 善五郎の滝遊歩道)

 

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城下町を見下ろせる気持ちのいい展望台で。町からそれほど離れていない場所なのにびっくりした。(石川県金沢市 卯辰山

 

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人が多く来る観光地はそれなりの大きさで。 緊急時の連絡先入り。クマ鈴も売ってます。
これからは、外国からの旅行客バージョンも必要になってくると思う。(長野県 戸隠森林植物園)

 

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これが現時点での私のフル装備。
ベルの形の小さいクマ鈴は音を消すこともできるので、小型バッグにいつも付けっぱなし。
チリ~ンチリ~ンと風鈴のような音色が心地よい反面、効果はお守り程度かも。
より警戒レベルが高い場所では、丸い鈴がついた笛も追加。
チリ~ンチリ~ンにシャンシャンが加わる。
さらに嫌な予感がする時は笛を吹く。
巻尺のような部分に延長コードがぐるぐる入っていて口元まで伸びるスグレモノ。
チリ~ンチリ~ン、シャンシャン、ピー!、ゴホンゴホン(わざと咳払い)、バタバタ(わざと大きな足音)。
これが今の精一杯。

 

そして、本当に出そうな場所へはなるべく行かないようにしている。
特に早朝や日没後はなおさら。
でも、そういう場所に限って、自然が豊かで、美しく見えるのが悩ましい。

 

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さあ!橋の向こうには、対岸の山に住む動物たちとのふれあいが待っている!猿も出るぞ!(石川県白山市

 

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今はたくさんの人で賑わう観光地でも、そこにはクマがもっと昔から暮らしている。(長野県 上高地

 

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はいっ!マナーを守って、思いっきり自然を楽しみます。(長野県 志賀高原

 

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ここではクマの注意喚起も電車標識っぽく。図案化されたちょっと可愛いデザイン。(富山県 黒部峡谷鉄道

 

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鳥海山のおいしい伏流水が湧き出す2つの滝がある人気スポット。
左右で水の味が違うのだが、はたしてクマにも違いがわかるのだろうか?(山形県 胴腹滝)

 

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看板ではないが。
全国でも有数のマタギの里で見た熊の毛皮。奥深い山村地域では、古来、熊は大切な山の恵みであり、生活の糧でもあったのだ。
山形県小国町 マタギの館)


 

 

しかし、
クマは不思議な生き物だ。


「熊」と書くと怖いが、「くまさん」だと怖くない。むしろカワイイ。
ぬいぐるみになって、子供のベッドで一緒に眠り、
体の色が白黒ならば、みんな笑顔で長蛇の列を作り、赤ちゃんの名前まで考える。
ハチミツの瓶を抱えていれば、世界中で愛される癒し系キャラにも変身する。
怖がられたり、好かれたり。 それだけ身近な動物なのだ、クマって。

 

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これは熊ではなく「くまさん」。だから、みんなを笑顔でお出迎え。(長野県 黒姫高原

 

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園内の案内標識としてがんばっている、これも「くまさん」。(長野県 大町山岳博物館付属園)

 

 

もうすぐ秋の行楽シーズン。
昨年に引き続き、今年もブナの実が不作で、熊が人里近くに下りてくる可能性が高いらしい。
本物のクマは「お嬢さん〜お逃げなさい♪」などと言ってはくれない。
くれぐれもご用心を。

 

 

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やっぱり本物には会いたくないものだ!(富山県の道の駅にあった剥製)