どこまでも続いているような秋風景。その中を遊歩道が伸びている。
下界の慌ただしさとは無縁の静かな秋を楽しむ。
越後駒ケ岳や荒沢岳など雄大な山々に囲まれた銀山平。
その名のとおり、昔は銀の鉱山が発見され、多くの人で賑わっていたという。
やがて鉱山が役目を終えると、人は去り、大自然だけが残った。 かつての集落の中心部は今は奥只見湖の中に沈んでいる。
銀山平温泉地区には、日帰り施設の「白銀の湯」を中心に宿やログハウスが建っている。
一帯は銀山平森林公園となっていて、秋になれば色付いた広葉樹が美しい景観を見せてくれる。
白銀の湯の駐車場から少し階段を登ると、目の前に平坦で広い景色が広がる。
その中を全長3kmほどの遊歩道が続いている。舗装された道はきれいに整備されていて歩きやすい。
視界が開けているので、遠くの山々もよく見える。
静かな秋景色の中を歩く。植物の種類は多彩。
木も草も、花も実も、ススキも落ち葉も、静かに迎えてくれる。
この大自然が美しく輝く季節は、やがて終わり。
銀山平は、もうすぐ数メートルの雪に埋もれる長い冬を迎える。
