公園に明かりが灯る頃、空は青みを帯びてくる。
冬は暮れるのが早いので、青色はみるみる濃く深くなっていく。
雪景色を楽しみながら気ままに歩いていると、あっという間に時間が過ぎていく。
気がつくと、あたりに人影は無く、ひっそりしていた。
秋の日のたちまち暮れてしまう様子を「つるべ落とし」と言うが、冬はもっと早い「超つるべ落とし」。
帰り道、歩いている間にも、どんどん暗くなっていく。
暗くて寂しいような、キーンとした冷たさが心地いいような、
静かな空間が嬉しいような、いろんな感覚が混じりあう帰り道。
雪のおかげで足元は明るい。外灯に照らされた雪は、少し温かい感じがする。
公園を出るとすぐのJR弥彦駅。
ホームには電車が入っていた。ここは終着駅なので折り返し運転になる。
煌々と明るい車両を見ると、なんだかほっとする。
陽が沈んだ後の公園散歩、たまにはいいもんです。