里山に春を告げる可憐な花、雪割草。
毎年この時期になると、必ず出かけるお気に入りの里山がある。
今年もたくさんの花に出会えた。
待っていた春がやってきた。
ようやく冬が終わり、里山に雪割草が咲き出すと、冬眠していた散歩の虫がウズウズしてくる。
さっそく、お気に入りの里山へ出かけた。
もう20回以上は来ているだろうか。もう春の恒例行事。
長岡市和島にある妙法寺。
この裏山にたくさんの雪割草が自生している。
以前は、あまり知られていない静かな場所だったが、
ここ数年、年を追うごとに訪れる人が多くなってきた。
まだ訪れる人もあまりいなかった頃、
静かな境内でひとり写真を撮っていると、ご住職に声をかけられた。
ご住職は「ブログかなんかで発信して、どんどん宣伝してください」と言ってくださったのだが、
当時はブログなどという難しいものは、私には雲の上の存在だったし、
何より、大好きなこの場所が静かなままでいてほしい、
たくさんの人が押し寄せたら、あの雪割草の群生はどうなるだろう、という思いもあって
「こんなにいいところは、あまり宣伝したくないですよ」とお答えした。
ご住職はそれをニコニコして聞いておられた。
長岡市では、以前から「えちご雪割草街道」と銘打って、
市内3カ所の雪割草の花場を誘客のためにPRしてきた。
ここは、そのラインナップに入っていなかったこともあって、比較的ゆっくりと雪割草を楽しめる穴場だった。
ところがなんと、今年からここも4カ所目として仲間入り。
Webやチラシにしっかり掲載され、宣伝されるようになった。
とうとう見つかってしまいました…
今日は、本堂の脇から上がっていくコースにした。
高い杉に囲まれた参道は厳かな空気が漂う。
約700年前に創建された日蓮宗の名刹、妙法寺。
本堂の左側に裏山へ続く登り口がある。
「えちご雪割草街道」の他の3施設とは違い、ここは鑑賞無料。
かわりに、管理してくださっているお寺へのお礼として、お賽銭を入れて行くといいかもしれない。
登り始めると、いつもこの花が最初に迎えてくれる。キクザキイチゲ。今年も来たよ。
杉林の中を登っていく。
たくさんの雪割草に会える村岡城址まであと少し。
杉林を登りきると…
今年も会えた、雪割草!
裏山の尾根筋の道には、それはもう数え切れないほど咲いている。
陽を浴びて輝く花。 日陰で静かに咲く花。
葉の陰でひっそり咲く花。 それぞれの表情。
あちこちに咲いているし、どれもきれいなので、なかなか先に進めない。
いつものことですが…
雪割草だけでなく他の花も。 これも美しい花、ショウジョウバカマ。
うう、散歩はまだ始まったばかりなのに、
花の誘惑が強すぎて記事が全然進まない…
次回、村岡城址本丸跡へ続く。
(とっくに目の前まで来ているのだが、たどり着けませんでした…)