公園の一番奥は「史跡の森」エリア。
目指すは「桔梗城」という美しい名前の山城の本丸跡。 前回の続きです。
「史跡の森」へ向かう。登ってきたのに、また下り。けっこう長い階段。
階段を振り返るとちょっといい感じ。
けっこう長い坂だが景色を見ながらなので苦にならない。(だって、下りだから)
史跡の森エリアに入ってきた。
山城の遺構が残っている。
ここは空堀。防御のために山をV字型に削った跡。
一段高いところ、上に見えるあたりが本丸。
まわりは急斜面になっていて、下からは攻め登れないが、上からは格好の標的!
こうしてアングルがどうのこうのとレンズを向けている時点で、すでに矢が何本か私に刺さってます… ドスッ!ドスッ!
本丸へ上がる唯一の階段。
タテがいいかな…ヨコがいいかな… などとファインダーを覗いている時点で、
さらに頭上から降ってきた矢も刺さってます… ドスドスドスッ!
散歩パワーで痛みに耐え、公園の一番奥、桔梗城跡に無事(?)到着!
かなり昔の山城跡で、当時はこの辺りに桔梗の花が咲き誇っていたという。
素敵な名前の城だ。
残念ながら桔梗ではないが、かわいい花が陽を浴びて咲いている。
黄色くてピカピカしているので、「キイロピカピカソウ」と命名した花。(ちゃんと調べなさい、ドスッ!)
細長い本丸の一番奥から振り返って。
正面に弥彦山が見える。(並んでいるのはテレビ局の鉄塔)
それほど広くはないが、いつ来ても、とっても静か。やっぱり落ち着くなあ…
ベンチに腰を下ろして、しばし、ぼーっと…
さて、そろそろ帰るか。
陽もだいぶ傾いてきた。
葉っぱに蟻が一匹。
この辺にいるのはヤマアリなのでとにかく大きい。
私は子供の頃から親しみを込めて「やひこの蟻さん」と呼んでいる。
全国どこで見かけても「おっ、やひこの蟻さんだ」となる。
(捕まえようとすると噛みます。やんちゃです)
ここには元々キャンプ場があった。
それほど広くはないが、無料できれいな穴場的キャンプ場だったが、少し前に閉鎖になってしまった。
使われなくなった炊事場がひっそりと。
駐車場に戻ってきた。
いつものブロンズ像が夕日を浴びている。
見上げる小鹿に少女が左手をさしのべている愛らしい像で、作品名は「若葉」。
もう亡くなられたが、円鍔勝三(えんつば かつぞう)という、文化勲章も受章した有名な彫刻家の作品。
出身地である広島の平和記念資料館にも、同じものがあるらしい。
もう何十回も訪れている城山森林公園。
ここはいつも静かで、気持ちがリセットされる。大好きな場所です。