植物園の園地には緑に囲まれた広い池がある。
ヤマボウシの優しい色に癒された後、池のほとりへ。 前回の続きです。
柔らかい光で、緑もしっとりと見えた。
丸い熱帯ドームが特徴的な植物園。風がやむときれいに映り込んで。
池には白やピンクのスイレンが開いていた。
この日は雲が多くて、陽が射したり陰ったりの天気。 風が吹くと池がさざめいて。
池をまわり終える頃、森の方へ続く階段があった。
道が「ほら、こっち」と言っているので(?)、ふらふら登っていくと、
東屋のある展望台があった。ここは初めて来た。
それほど高い場所ではないので、絶景というほどではないのだが、とても静かな場所。
景色を眺めながら、しばし休憩。
池のまわりの花壇とは違って、ここに咲いているのは素朴な花たち。
駐車場への帰り道、変わった花をたくさん咲かせている木があった。
カルミア。
お菓子みたいで美味しそうな5角形の花が可愛らしい。
ツツジ科で、原産国は北アメリカ。向こうでは樹高が10mくらいになるらしい。
珍しかったので花言葉を調べたら、「優美な女性」、「大きな希望」。
傘のような花が、日傘をさしている女性に見えるかららしい。
また、花がたくさん集まって咲く様子から「爽やかな笑顔」、「にぎやかな家庭」など、
素敵な意味を持つ樹木。
でも実は、物騒な別名も持っている…
その名も「羊殺し」!
葉に有毒物質を含んでいて、羊が食べて中毒を起こしてしまうことからついた別名。
食べたくなるような可愛い見た目なので、木が生き抜くために得た手段なのだろう。
こちらは、近くに咲いていたヤマボウシ。
花の後につく実は、赤く熟すと食べることができる。日本の樹木は優しいなあ。
帰り道、スイレンが咲いていた。
きれいに見えるのは午前中。午後になるとだんだん閉じてしまう。
さて、そろそろ散歩も終わり。
きれいな花も見れたし、木々の緑も美しかった。
野趣はあまり感じられないが、誰でも安心して気持ちいい時間を過ごせる場所です。