ゆるやかな斜面いっぱいに咲く蕎麦の花。
小さな高原の上には、小さな白い花が絨毯のように広がっていた。
9月の中旬、蕎麦の花が見頃というので、小千谷市の山本山高原へ。
ここは標高336mの山の上にあって、山や川や平野がきれいに見渡せる高原。
菜の花やひまわりも楽しめるこの高原は、9月になると、蕎麦の花が白い絨毯を作る。
この時期に訪れるのは、実は今回が初めて。
山頂付近に車を止めて歩き出すと、すぐに白いそば畑が広がる。
秋の澄んだ空気の中、青、白、緑がとても鮮やか。
平らな畑の中に、ぴょこぴょこ立っている杉の木が印象的。
木の方へ歩いていく。
近づいてみると、3本の杉の木だった。なんとなくトトロっぽい?
白く可憐な蕎麦の花。
花言葉は「なつかしい思い出」「喜びと悲しみ」「あなたを救う」など。
決して「美味しい喉ごし」とか「ざるは大盛りに限る」とか、そういうのじゃありません…
畑の反対側は、越後の山々や信濃川、平野が見渡せる。弧を描いているのは関越自動車道。
ところどころに、パッチワークのような田んぼが。 黄金色に染まると、またきれいなんでしょうね。
そこかしこに秋の気配。
奥の方へ続く道を見つけたので歩いていくと、
まだ畑が続いていた。 気持ちのいい風景が遠くまで広がっている。
ここ小千谷の蕎麦は、
海草の「布海苔(ふのり)」をつなぎに使っていて、なめらかなのどごしが特徴。
シコシコした食感もいい。
訪ねたのは9月中旬。
今頃は、黒い実をたくさん付けて刈り取られているだろうか。
景色を楽しませてもらって、今度は美味しくいただけるなんて… なんか… 申し訳ございません。
一面の白い花に癒された後、帰りにもちろん蕎麦屋に寄りました。美味でした…
もうすぐ新そば。 ふふふ。