NIIGATAさんぽびと

カメラを持って出かけよう

刻をとどめて Ⅰ

 

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江戸時代に8つの村を束ねていた大庄屋、笹川家の邸宅へ。
時間が止まったような静かな空間が広がっていた。

 

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新潟市南区にある「旧笹川家住宅(笹川邸)」へ。

 

笹川家は、江戸時代に、味方組と呼ばれる8つの村(約8,000石)を束ねる大庄屋を代々務め、
年貢のとりまとめや、警察・裁判権を行使していた名家。
周囲に堀をめぐらせた約6,000坪の広大な屋敷は、国の重要文化財に指定されている。

こういう古い建物って、たまに行きたくなる。

 

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足を踏み入れると、薄暗い土間が広がる。この凹凸、ビー玉遊びが楽しそう。

 

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この邸宅には、玄関が4つあって、立場や用向きによって使い分けていた。
現在使われているのはこの1箇所。家人や使用人、行商人が使っていた出入り口らしい。
硬く踏みしめられた土間、風合いのある木や石に、長い時を感じる。

 

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土間から上がると、広間がいくつも続いている。奥に見える緑が美しい。

 

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床の間や欄間には同じ模様が。
これは「米」の字を図案化した「卍くずれ紋様」と言うらしい。
確かにたくさんの「米」の字に見えてくる。米どころ越後の大庄屋らしい紋様。
昔の人が作った模様って、オシャレで「粋」ですね。

 

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襖にも。

 

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外の世界とは違うゆっくりとした時間。柔らかい光を眺めながら、お茶でも飲みたくなる。

 

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風が入ってくる気持ちのいい空間。ここにいる時間がとても贅沢に思える。

 

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まあ、ゆっくりいきますか。
続きます…