火災の後に再建されてから、もう200年近く経っている大邸宅。
ただ古いだけでなく、人の暮らしが感じられる旧笹川家住宅、ラストです。
庭のサルスベリが綺麗に咲いていた。
光がたっぷり入る明るい廊下。
廊下の突き当たりの仏間や茶室がある部分は、耐震検査・工事のため、この日は入れなかった。
その二階には、見晴らしが良くて、とても落ち着ける書斎や座敷があるのだが、残念。
年季の入った箱階段。スペース効率と使い勝手を両立した、昔の家具って美しい。
「用の美」ってやつですね。
料理や配膳などの作業をした「仲の間」と「勝手場(台所)」。
家族の他にも女中や使用人など、大勢の食事を作っていたんでしょうね。
小さな階段を上がると、屋根裏部屋のようなスペースが。
天井が低く、明かり取りの窓があるだけの「子供部屋」。ちょっと秘密基地っぽい…
母屋から奥に続く通路を進んでいくと、
立派な奥土蔵。
3重の扉があるため、200年前の火災でも被害を免れたという。
建物の外へ出て、裏の方へ行ってみる。
両脇には米蔵や土蔵がズラリ!
ちょっとした街並みのようだ。今だったら、ここだけでも家が何軒か建ちそう。
さすが越後の大庄屋…
当時はいろんなものがぎっしり入っていたのだろう。
居心地がいいので、また長居してしまった…
そろそろ帰ろう。
裏庭を回っていくと、新しい花壇ができていた。
地元の味方中学校の生徒とコミュニティ協議会が、憩いのスペースにしようと、一緒に造り上げた庭らしい。
可愛いらしい花が咲いていた。
昔の暮らしに思いを馳せ、癒されたひとときだった。 3回に渡ってお付き合いありがとうございました。
しばらくすると、また来たくなりそうだなあ…