天気のいい日、長岡の街を見渡せるコスモス畑へ。
澄んだ空気に包まれた丘の上は、すっかり秋の色だった。
長岡市東山の「ふれあい農業公園」へ。
長岡市営スキー場やキャンプ場を過ぎて奥へ登っていくと「花と緑の広場」。
丘の上からは信濃川や越後平野、長岡の市街地が一望できる。
広くなだらかな斜面には、コスモス畑や芝生が広がっている。
赤やピンク、白のコスモスが風に揺れていた。
やや花もまばらで、それぞれ好き勝手に咲いている感じだが、これもまた自然でいいと思った。
無数のトンボが飛びまわっていた。虫たちも秋を楽しんでいる。
これだけ広い花畑を目の前にすると、何から撮ったらいいのか迷ってしまう。
あれも撮りたい、これも撮りたい… 他にもっと綺麗なものがあるんじゃないか…
いかんいかん、欲張りな心が一人歩きしているぞ…
そんな時は「目に止まったものだけを撮ろう。だって散歩だもの…」と初心にかえって、
とりあえず目の前にある花に気持ちを集中して撮ってみる。(クオリティは別として)
そうすると、「ああ、今日は空が綺麗だなあ」なんて思えたりする。
足元ではバッタが飛びまわっていた。こんなにたくさんのトノサマバッタを見るのは何年ぶりだろう。
子供の頃、初めてこれを捕まえた時は、
その大きさに驚き、美しい色や形に感動して、食い入るように見ていた。
それから数年後、それはショッカーと戦う正義のヒーローとなってブラウン管に登場することになる…
(そっちも食い入るように見てました)
散策する人、写真を撮る人、木陰で休む人、思い思いに楽しむ秋の丘。
澄みきった空気が気持ちよかった。
(長岡市 東山ふれあい農業公園)