少しずつ陽が傾いてきた森。
奥の城跡でゆっくりした後、別の遊歩道を歩いていく。 前回の続きです。
陽が傾いてきた森をてくてくと。
ここは起伏に富んだ遊歩道がたくさんあって面白い。
この日は、あちこちにクモの巣が。
たまに、誰も通らない山道などで、予想以上に強い糸に引っかかって驚くことがある。
もし直径1cmの太さの糸でクモの巣を作れたら、
ジャンボジェット機を捕まえられると、何かで読んだことがある。
鋼鉄の数倍の強度を持ちながら、伸び縮み自由自在。その上、超高温にも耐えるという、まさに夢の素材!
クモ、恐るべし。
この日は高いところに巣を張っていたので、私は捕まりませんでした。
日中の明るい森もいいが、薄暗くなった森もなんだか落ち着く。
遊歩道を下りて池に到着。
陽に照らされた緑がゆらゆら。
水面の細かな揺れが、油絵の筆のタッチのよう。
池のほとりに白い花が咲いていた。
ふわふわと5、6匹のチョウが群がって、熱心に蜜を吸っている。
ヒョウモンチョウだろうか。なにぶん、私の知識もふわふわしているので…
歩き始めて、気がつけば3時間近く経っていた。
特別な何かがあるわけでもなく、見慣れた景色なのに、つい時間が過ぎてしまう不思議な場所。
これからもよろしく。
(弥彦村 城山森林公園)