水槽の中ではなく、空間を悠々と泳ぐ魚群。
泳いでいるように見えるが、これ、全部吊るしたんだよなあ… と感心した「廃材水族館」の続きです。
1,000匹のイワシ、 実は一匹一匹にシリアルナンバーが書き込まれている。
上の写真のお腹の下の部分、わかりますか。
書き込まれている文字は「15/10000」。
10000!?
実は、今の1,000匹の群れを、ゆくゆくは10,000匹に増やしていくらしい!
一匹ずつカラフルな糸で吊るされているイワシ。
繊維産業が盛んな栃尾。糸は地元の織物工場から譲ってもらったものを使用。
それぞれが2本の糸で吊るされているのだが、これが気の遠くなる作業。
協力してくれる人達とともに、最初の2時間で吊るしたイワシはわずか20匹だったという。(!)
1,000匹作るのもすごいが、展示するのも大仕事。
1万匹の群れにしたいって… ホントですか!?
(その前に天井も補強しておいた方が… と、ちょっと心配になる)
ここにはイワシ以外にも魚がいて…
廃材水族館のランドマーク的存在、全長9mのジンベエザメ。
館内に入ると最初に目に飛び込んでくる。
「水族館の顔といえば、やっぱりジンベエザメだ!」と、作者が1ヶ月かけて制作したもの。
魚の原寸にこだわり、水族館で飼育されているサイズの4〜5mと、
最大記録の18.8mの中間の大きさで制作された。
栃尾の名物といえば、肉厚でおいしい「ジャンボ油揚げ」。
このジンベエザメの斑点模様は、丸く切った「あぶらげまつり」の廃看板が使われている。
他にも、高さ3.5mのカジキマグロ。 飛び跳ねてます! イキがいいです!
木片と金属片を組み合わせたヒレが美しい。
コメントノートに描き込まれた子供たちの絵。ゆたか君のリクエストは難易度高そう…
捨てられるものに新たな命を吹き込むアート作品。
まだ完成ではなく、これからも新しい仲間が増え続けるという「廃材水族館」。
この先も楽しみだ。
建物の入り口に飾られていた、地元のお年寄りが作った折り紙アート。
色がきれいで、これも根気の要る仕事ですね。
公園の看板にちょこんと止まったフクロウも「廃材水族館」の作者、加治聖哉さんの作品。
数年ぶりに訪れた杜々の森。「廃材水族館」、楽しめた。
さて、久しぶりに公園内を歩いてみよう。
続く…