ブナ、ミズナラ、白樺、カエデ、カラマツ… 多様な森が息づく笹ヶ峰高原。
澄んだ空気に包まれて、色づいた木々のなかを歩く。
歩き始めると、いつものように白樺林がお出迎え。
その向こうには色づいた木々が輝いている。
秋色に染まった笹ヶ峰高原。
日本百名山にも数えられる妙高山の麓、
標高1,300mにある笹ヶ峰には広大な草原が広がり、どこか牧歌的なムードが漂う。
広い秋の景色を楽しみながら。
美しい風景が見渡す限り広がっている。空気が美味しい。
真っ赤な実も、
真っ白な山も青空によく映えて。
開放的な牧場脇の道をそれて、ここから森の中へ。
いろいろな樹木が色づく森を行く。
オレンジ、黄色、茶色、どれも美しく、目移りしながら歩く贅沢。
多彩な散策コースがある笹ヶ峰高原は「森林セラピー基地」にもなっている。
森林セラピーとは、科学的な証拠に裏付けされた森林浴で、
森を楽しみながら心と身体の健康維持や病気の予防を行うというもの。
リラクゼーションやフィットネスのためのプログラムがたくさんあるらしい。
美しい自然の中にいるだけでカラダに良さそう。
きれいなものを見るとすぐ立ち止まってしまうこの散歩を、
はたして「ウォーキング」と言っていいのか疑問だが（たぶん違うよね）、
少なくとも、こうして写真を撮っている時は無心になれて、とてもリラックスできる。
これも立派な森林セラピー（だと思う）。
この気持ち良さは記憶に刻まれ、その光景は写真として残る。
こういう道を歩くたび、素敵な趣味に出会えてよかったなあ、カメラってありがたいなあ、といつも思う。
途中にある野鳥観察小屋。この時は残念ながら鳥の姿は見えなかった。
気配を消して、じっと待っていればやってくるのかも。
一方で、ひょっとすると、いたことに気づかなかっただけなのでは？ と勘ぐる自分もいる。
毎日のように虫捕りしていた子供の頃、
じーっと木を見ていると、カブトムシやクワガタがまるで光っているように見つけられた。
でも、そういうことから何十年も離れているうちに、そういう「目」は無くなってしまったのかもしれない。
もちろん視力の衰えの影響大だが、そればかりじゃない気がする。うーん。
真っ赤な実が陽を浴びて。
林の先にある「清水ヶ池」までもうすぐ。
開けた場所にたたずむ気持ちのいい池だ。天気もいいし、今日もきれいかな…
その先へ、続く…
