NIIGATAさんぽびと

カメラを持って出かけよう

しろ池の森 Ⅱ

 

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エメラルドグリーン… コバルトブルー…
見る位置、角度、光の加減、そして季節によって、水の色が変わる不思議な池。

 

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「しろ池」に到着。

風もなく、秋色の森を鏡のように映していた。
ほとりにある鐘を鳴らすと、大きく澄んだ音が静かな水面に響き渡った。

 

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グリーンシーズンのしろ池も美しいが、秋はまた一味違った艶やかさ。
この時期にきたのは初めてだが、静かさは変わらず、ここへ来ると気持ちが穏やかになる。

 

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奥には、トンガリ頭が特徴的な日本百名山雨飾山

 

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池のほとりにある立派な東屋。すぐ隣にトイレも完備。

 

ここに案内板もあるが、
この池の脇を「塩の道(松本街道)」という古道が通っていた。
越後糸魚川と信州松本を結ぶ約120kmの生活道で、塩などの生活物資を運んでいた。
歩荷や牛方が50kgもの荷物を担いで、1日で30kmくらい歩いたというから驚く。
特にこの付近の山間部は高低差が大きい難所だったという。相当過酷だったでしょう。

 

「歩荷」といえば、若い頃、石川県の白山の山小屋でアルバイトをしていた時、
麓の登山口から荷物を担いで、3〜4時間かけて標高2,080mにある山荘まで運んだことがある。
その時の荷物は20kgくらいしかなかったし(確か1kg=100円だった)、
夏の登山道は気持ちよくて、辛かった記憶がまったくない。
今は、たとえ荷物がゼロでも登れる自信はございません。若さってすごい…

 

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池のまわりはぐるっと一周550m。景色を見ながら楽しい遊歩道。(平坦!)
いつものように反時計回りで。

 

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途中にある戸倉山登山道への分岐をちょっとだけ上がって。色づいた山が美しい。

 

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振り返ると、しろ池が見下ろせる。あつらえて造った箱庭のよう。

 

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後ろには、ゴツゴツした海谷山塊がそびえ、

 

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手前には、エメラルドグリーンの池と紅葉。これは疲れも吹っ飛ぶでしょう。(疲れることなどしてないが)

 

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遊歩道に戻って、池のほとりを歩いていく。空を映すブルーの水鏡。

 

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木々越しに見える景色が美しく、立ち止まってばかり。

 

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池の一番奥のあたりでは、水面にいろんな葉が落ちていた。

 

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それにしても、よく晴れたなあ。

 

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明るいオレンジ色の葉が照らされて。

 

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この澄んだ水は、池の中から湧き出ているらしい。
エメラルドグリーンとか、コバルトブルーとか、訪れた時によって印象が変わる。
わずかに白濁したように見えるのも特徴。

 

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池に沈む葉、浮かぶ葉、映る葉…   池のほとりの静かな時間。

 

 

しろ池の近くには、もうひとつ池がある。

名前は「蛙池」。「がえろいけ」と読むらしい。
あるのは知っていたのだが、いつもここまでで満足してしまって、行ったことがなかった。

しろ池をもうすぐ一周、というあたりに別れ道があった。歩いていけば、その池に行けそうだ。
天気もいいし、景色も美しいので、この日は足を伸ばすことにした。

その先へ、続く…