庭園のつくばいに秋の色が映っていた。
こんな何気ない場所にも風情を感じるそぞろ歩き。
庭園の奥の方まで歩いてきた。
同じ秋の陽射しなのに、高原や森の光より落ち着いて見える気がする。
まあ、見る側の気分なんでしょうね。
池の一番奥のあたり、茂った木々の中から覗く景色が美しかった。
この広い池は上から見ると草書体の「水」の字の形になっているらしい。
パンフレットで確認してみたが、うーん。達筆すぎて(?)凡人の私にはよくわからなかった…
子供の頃に楷書と行書は習ったが、草書は難しい…
池に真っ赤なモミジが映って。
茶室の前には真っ赤なモミジ。場所によって色を考えて植えているんだろうな。
この庭園には五つの茶室があるが、それぞれに「つくばい」がひっそりと置かれていた。
溜まった水に秋を探すのも楽しい。
つくばいは、
茶室に入る前に手を清めるために、入口近くに設けられた手水鉢の一種。
茶室の入り口が小さいのと同じで、偉い人でも身をかがめて使うように低く作られている。
実際、歩いていても誰も目をくれない小さな水たまり。でも、見る角度によっては宝石箱。
こういう些細なものに風情を探そうと思えるのも写真散歩ならでは。
ぜんぶカメラのおかげさま。
天気がいいのでカモも気持ちよさそう。
見学路の最後にあるのが大きな蔵。
現在は「蔵の資料館」として、新発田藩の資料や
赤穂浪士のひとり、新発田出身の堀部安兵衛の資料などが展示されている。
黄色のモミジが陽に映えて。
清水園の脇を流れる川に水草がゆらゆらと。いつも澄みきった流れに見入ってしまう。
秋の風情に心が和んだ、清水園そぞろ歩きでした。