雪解けとともに顔を出し、湿地を白く埋め尽くすミズバショウ。
その中に木道が続いている。朝の光が気持ちいい。
菅名岳の麓、昔からミズバショウが自生していた湿地帯に木道が整備されていて、
春になると一斉に花開く。
木道の総延長は480m、水芭蕉の植栽数は約3万株。
入り口に近い場所はまだ数もまばらだったが、その分、きれいな水がよく見えた。
奥の方へ歩いていくと、白い花がぎっしり!
ミズバショウと言えば尾瀬が有名だが、花の密度だけなら負けてないかも。
夏がく〜れば 思い出す〜 はるかな尾瀬 遠い空〜
標高の高い尾瀬では初夏の花だが、平地では雪解け後の早春に咲く花。
俳句では、ミズバショウは夏の季語らしいが、これは歌の影響かもしれない。
白い部分は花ではなく、葉が変形した「苞」というもの。
中心にある黄緑色の軸にびっしり付いている小さいものが本当の花。
白い苞が光を透過して美しい。
花が終わっても葉はどんどん伸びて、そのうち一面の野菜畑みたいになっていく。
青々とした大きな葉は美味しそうに見えるが、ミズバショウには毒があるので食べてはいけない。
食べると吐き気や呼吸困難などを起こすらしい。
また、葉などの汁が肌に付くとかゆみや水ぶくれになることがあるという。
美しい花には毒がある…
バニラソフトクリーム。(ちょっと毒あり)
水が綺麗な場所でしか見られない白い花畑。気持ちの良い時間だった。
ミズバショウの花言葉は「美しい思い出」「変わらぬ美しさ」。
純白の衣をまとったような姿は清楚で愛らしかった。