NIIGATAさんぽびと

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東赤谷連続洞門 Ⅰ

 

 

ドーム状の天井が続く光景は、まるでどこかの遺跡のよう。
山深い道の先に、時が止まったような古い洞門が残っている。

 

 

新発田市の山中にある「東赤谷連続洞門」へ。

加治川治水ダムへ向かう山間の県道の先に、古いスノーシェッドが残っている。
80年前からあったものだが、最近、神殿遺跡の回廊のようだ、と話題になっている場所。
洞門は4つ続いているので「連続洞門」と呼ばれる。

 

 

山の中の細い県道を進んでいくと、一つ目の洞門が見えてきた。
手前の邪魔にならないスペースに車を止めて、中へ。

 

 

古びたドーム状の天井が続く光景は、確かに異国の遺跡のよう。
到着した時、ちょうど曇ってしまったのだが、柔らかい光がより神秘的に見せていた。

 

 

右側は硬そうな岩肌、左側には川が流れていて山の緑が美しい。

 

 

雰囲気のある造形物なので、晴れでも雨でも素敵に見えそう。

 

 

一つ目の洞門は短めなので、反対側の出口が見える。奥の緑が美しい。

 

 

二つ目の洞門へ。道は加治川の流れに沿って続いている。

 

 

入り口には信号機が。
4つの洞門のうち、二つ目と三つ目は信号機による交互通行になっている。
車のすれ違いは無理なので、信号は絶対厳守です。

 

 

 

ここは長くてカーブしているので、向こう側の出口は見えない。

 

 

神殿遺跡の回廊のようだ。

 

 

長い年月を経た柱がアート作品に見える。

 

 

天井に黒くついた汚れ。これは蒸気機関車の煤(すす)。

実はここ、今は道路になっているが、元々は鉄鉱石を搬出するために作られた鉱山鉄道の跡。
大正11年に鉱石運搬の専用線として造られたが、採掘が休止になると、しばらく放置されていた。
その後、国鉄赤谷線として復活。人も運んでいたが、昭和59年に赤字路線ということで全線廃止となった。

 

列車が走っていた頃の痕跡が、天井に今もはっきりと残っている。

 

 

洞内は「ハクリ」「ウキ」「鉄」などのチョークの文字がいたるところに。
壁から天井まで、チェックの多さが長い年月を物語る。

 

 

これは柱ごとに付けられた番号だろうか。

 

 

さて次は三つ目の洞門へ。
続く…