NIIGATAさんぽびと

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角田岬灯台

 

 

階段を上って岬の灯台へ
心地よい海風が吹き、真っ白な姿が青い空に映えていた。

 

 

標高482mの角田山から続く尾根の末端、海に突き出した岬に建つ角田岬灯台
高さ12.6m、海面から塔火部分までは約50m。光の届く距離は約35km。
60年以上前から佐渡海峡を渡る船の道しるべになっている。

 

 

青い海に白い壁。ここは地中海!(行ったこともないのに言い過ぎました)

 

 

灯台の脇の展望スペースからは青い海が一望できる。

 

 

全国各地の灯台をロマンスの聖地として認定しているプロジェクトがあって、
角田岬灯台は、2018年に「恋する灯台」として認定されたとか。

選定理由は、
「遮るものない岬に辿り着けば真っ青な佐渡海峡が広がり、見る者の心を奪う絶景が待っている。
灯台の足元には、源義経が奥州平泉に逃れる際に、舟とともに身を隠したと伝えられる洞穴「判官舟かくし」があり、
眼下には水平線に沈む美しい夕日が望める絶景ポイントの角田浜が広がる。
岬に隠された険しい洞窟道と、心を安らげる風光明媚な海辺のコントラストは、
まるで甘くせつない恋の世界を表すかのようだ。」 とのこと。

 

甘くせつない恋の世界を表しているかどうかはよくわからないが(笑)、
美しい景色なのは間違いない。

 

 

人気の山、標高482mの角田山へ続く道。
いくつもの登山ルートがあって、ここから登るのが「灯台コース」。山頂までは2.8km。
アップダウンがあって結構キツイが、日本海を一望できる眺めの良さは全コース随一。
この日も登山客が行き来していた。

 

 

帰りは、海に降りていくような見晴らしのいい階段で。

 

 

美しい弧を描く角田浜。

 

 

波打ち際には思い思いに遊ぶ人たち。

 

 

荒々しい岩場の表情。

 

 

階段を降りている途中で、大きな音で放送が流れた。
「強い離岸流が発生しているため、海に入らないでください」というもの。

 

「離岸流」は海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとする強い流れ。
泳ぎに自信がある人でも、数百mも沖へ流されてしまうこともあるという。
新潟県内でも、これによる事故が毎年起きている。

 

 

実は、今日ここへ着いた時、パトカーや消防車が何台も止まっていて、少し物々しい雰囲気だった。
その時は、特別な規制もアナウンスもなく、皆、海水浴を楽しんでいたが、
海上保安庁のヘリコプターが低空で旋回していたので、何かあったのかもしれない。

 

「遊泳禁止」のアナウンスが流れると、海で泳いでいる人はいなくなった。
せっかく海水浴に来たのに気の毒だな、と思ったが、身の安全には代えられない。
山でも海でも、自然の力は侮れない。

 

 

階段を降りると、すぐ波打ち際。
ここから「灯台コース」で登山する人は、正真正銘の海抜0mスタートを体感できます!
標高482mの山頂まで、気をつけて行ってらっしゃい。(灯台までなら40mです)

 

自然の怖さも再認識させられたが、
久しぶりに訪れた海はやっぱり美しく、潮風は心地よかった。