20年以上前に役目を終えた列車。
ホームに並んだ綺麗な姿は今にも動き出しそうだ。前回の続きです。
ホームに並んだ3両の真ん中にある「モワ51号」。
11mとやや短めのボディで、ちょっと可愛いレトロなデザイン。
しかし、侮るなかれ。
自らも荷物を積みながら、米や果物などを満載した貨車を牽引して、
この路線の貨物輸送を支えていた電動貨車。
また、冬にはラッセル車の動力車として働いていた力持ち。
保存会のメンテナンスのおかげで、外観はとてもきれい。
でも、中に入るとやっぱり年季を感じます。
「モワ51号」と仲良く連結された状態で置かれているのが、
真っ黒な車体のラッセル車「キ116号」。
雪を掻き分ける鉄の塊は、他の2台とは異質の重厚感あふれる雰囲気。
昭和7年製造の古い車体だが、
これも痛んだ箇所を塗り替えられているおかげで、朽ちた感じがしない。
中へ入ると男の仕事場という感じ。配管や機器類が並んでいる。
ただ自走はできないので、隣のモワ51号に押してもらっていた。
冬の線路を守った2台は、今も仲良く並んでいる。
とりとめのないスナップ写真、次は駅舎の中へ続きます。