まだ暑さが残る日、少しだけ時間があったのでいつもの森へ。
眩しい光が射す遊歩道をてくてく。
駐車場の近くにサルスベリ(百日紅)が咲いていた。
何度も来ている場所なのに、こんなにたくさん咲いているのは初めて見た。
夏から秋まで長く咲くサルスベリ。ピンクの花がとても綺麗だった。
さあ、森へ。
木々の隙間から射し込む光が気持ちいい。
遊歩道には光の模様。
「木漏れ日」。なんとも心地よい、日本人らしい情緒を感じる言葉。
その4文字だけで頭の中にいろいろな光景が浮かんでくる。
英語には「木漏れ日」にあたる単語がないらしく、説明するためにはいくつも単語を並べなくてはならない。
こんな素敵な言葉が無いなんて、なんというか… お気の毒。
いつもの坂道を登って、
いつものベンチで休憩して、いつもと同じ木を見上げている幸せ。
池へ下っていく。この時期に森を散歩すると、緑色の写真ばっかりになるのだが(笑)、陽射しがあると楽しい。
いつもの池。ここはいつ来ても静かでほっとする。
木漏れ日を映す水面。(やっぱり緑色の写真ばっかりですね…)
写真を撮っていると、大きな鯉が近づいてきた。この池に棲んでいる鯉はみんな黒っぽい色をしている。
餌が欲しいのか、それとも暑いのか、口をパクパク。
中に一匹だけ、きれいな緋鯉が棲んでいる。
しばらくすると奥の方にゆらりと姿を現した。赤い色がよく目立つ。
この鯉達がまだ小さかった頃から見ているが、幾度も冬を越え、みんな大きくなった。
光を浴びて悠々と泳ぐ姿を見ていると、なんだか嬉しい。
いつもの森散歩は、後半へ続きます…