天に駆け上がっていくよう馬… ではなく、これは伝説の神獣「麒麟」。
上堰潟公園、恒例の『わらアートまつり」を見に行った。
今年で14回目となる上堰潟公園の『わらアートまつり」。
日本有数の米どころなので、材料の「稲わら」には不自由いたしません!
今年用意した稲わらは、
現在は新潟市西蒲区になっている旧五町村(巻町、西川町、岩室村、潟東村、中之口村)の
各地の小学校から集めたもの。小学生が育てた稲わらです。
作品は3つ。今年のテーマは「よろこびをもたらすもの」。
以前から交流のある東京の武蔵野美術大学の学生がデザイン。
今年は3年ぶりに学生が来県し、一週間滞在して制作したらしい。
木陰の道を進んでいくと、見えてきたのは…
招き猫〜!
確かに「よろこびをもたらす」気がする。 そして裏側から見てみると…
笑顔の招き猫〜!
右手を上げて小判を持っているのは「金脈」。
左手を上げて米俵を持っているのは「人脈」を招くらしい。
裏と表で意味が違う。こういう仕掛けは楽しいですね。
首についている鈴は… 「あんまり細かいところを見るニャー!」
2つ目の作品は、 松… の… 木…?
「盆栽」をモチーフにした作品で、この写真では下が切れているが、ちゃんと植木鉢の上に乗っていた。
松の木は不老長寿の象徴らしい。説明パネルを読めば納得。
(最初は何かのキャラクターかと… 失礼しました)
それでは3つ目、芝生の広場に見えてきたのは…
馬… ではなく「麒麟」です。(アサヒでもサッポロでもありません)
降り立った地に良いことが起こるといわれる神獣。
雲をかき分けるような躍動感のある造形は、見物している人からも一番人気だった。
夏に訪れた時、作り始めの木の骨組みを見て、てっきり馬だと思ったのだが、
なんとも立派な作品になった。
複雑な造形の立髪は、トンボの格好の休み場所に。
少し水辺の方へ。
池のほとりに人がいるなんて珍しい… ここは釣り禁止のはずだが…
それに、池に船が出ているのも初めて見た。のどかな風景。
釣りも船も「わらアートまつり」に合わせたイベントなのだろう。
それにしても、あんな田舟に人を乗せて、よく竿一本で進んでいけるものだ。熟練の技だなあ。
漕ぎ手はかなり年配の方が多かったが、岸には順番待ちのお客さんが並んでいる。
何人も漕ぎ手がいないと、こりゃ大変だ。
さてそろそろ戻ろう。
気持ちのよい秋晴れの公園散歩だった。
ちなみに、
「天高く馬肥ゆる秋」という言葉は、元々はまったく違う意味だったという。
昔、中国では、秋になると肥えてたくましく育った馬に乗って北方の騎馬民族が略奪にやってきたので、
「馬が肥ゆる秋には必ず事変が起きる、今年もその季節がやってきたぞ」と、警戒の意味で使ったらしい。
現在ではすっかり、清々しい秋の時節の挨拶。
「天高く馬肥ゆる秋、このブログをご覧いただいている皆様、いかがお過ごしでしょうか」