青空の下で、コスモスが風に揺れている。
この花を見ると、もう秋だなあ、としみじみ。
上堰潟公園のコスモス畑。
訪れた日は、まだ満開とまではいかなかったが、かなりの数が咲いていた。
いろいろな色のコスモスが咲いていた。
コスモスの原産地はメキシコ。元々日本にはなかった外来種。
と聞いても、風に揺れるコスモスは、すっかり日本の秋風景に思える。
見た目は華奢だが、とても生命力が強い花。
しなやかに風をいなし、倒れても茎の途中から根を出して、また立ち上がって花を咲かせる。
コスモスを撮っている時間って、なんだか癒される。
個人で楽しむレベルの、それも似たような写真を量産することになるのだが(笑)、
それも承知でついついシャッターを切ってしまう。
ともすれば圧倒されそうな桜や紅葉よりも、リラックスして向き合えるからだろうか。(もちろん桜と紅葉は大好きですよ)
目の前の花を見下ろしたり、見上げたり、透かしたり…
感覚的には、初夏になると撮りたくなるアジサイと似ているかもしれない。
たくさんの花に囲まれたら、高揚感のようなものが湧いてくるものだが、
コスモス畑は、気持ちが静かになっていく。
たおやかな咲き姿がそう思わせるのか。涼しくなった空気のせいなのか。
それとも、短い秋の寂寥感のようなものを感じてしまうのか…
季節の移り変わりを花が教えてくれる上堰潟公園。
春には桜と菜の花、夏はひまわり、そして秋のコスモス。
ひまわりを見たのがついこの前のように思えるが、季節は足早に変わっていく。
そして秋はとても短く、その分、美しい。