コスモス畑にはいろいろな虫もやってくる。
秋の陽射しを楽しんでいるようでもあり、短い秋を惜しんでいるようでもあり。
秋晴れの日、コスモス畑に集まってくるのは人ばかりではない。
チョウ、ハチ、トンボ、クモ、カメムシ… いろんな虫がいた。
実際にはここにすごい数の虫が棲んでいるはずだが、たまたま写真に写っていたものを少しだけ。
(蝶や蛾の幼虫もけっこういたが、ちょっとアレなので今回は載せません。苦手な方はご安心を)
花から花へひらひらと舞うチョウ。花の色によって味は違うんでしょうか。
忙しそうに蜜や花粉を集めてまわるミツバチ。蜜はお腹の中に溜め、花粉は丸めて足に。
同じハチでも、スズメバチやアシナガバチとは違って、とてもかわいい。
気持ちのいい秋の日だもの、カメムシだって、もの想いにふけりたい。
真ん中ある菊のような小さな花びらが面白くてアップで撮った花。
後で見たら、きれいな緑色をした小さなハナグモが写っていた。
肉眼では(老眼では)見つけられないほどの大きさ。まだ完全な大人ではないのかもしれない。
人に害もなく、畑を食害する虫を食べてくれるかわいい益虫。
別の花にやや大きいハナグモがいたので、レンズを向けていると、そこへ突然ハチがやってきた。
急に現れた来客に、蟹のように足を広げ警戒姿勢をとるハナグモ。
体格差は歴然。蜂の方はハナグモなどまったく相手にしていない。
一応ハンティングポーズをとっているハナグモが、ちょっとかわいい。
ハチは花粉を持って飛び立った。
「う、運のいいやつめ… もう少しで餌にできたものを…」(うそ) ほっとするハナグモ。
花畑の上には無数のトンボ。
秋晴れの空の下、コスモスが揺れて、トンボが飛び交う。これぞ、ニッポンの秋風景。
花の上で休んでいるところをそーっと近づいて。
トンボの目は360度見えるので、私のことなどすべてお見通しだ。(ハナグモにとっては天敵かも)
散歩する人、写真を撮る人、ジョギングする人、思い思いに楽しむ秋の公園。
コスモスを眺める人の顔はみんな穏やか。
表情は読めないが、きっと虫たちも同じに違いない。(たぶん)