NIIGATAさんぽびと

カメラを持って出かけよう

幸せな里山 Ⅰ

 

 

人が住まなくなった里山は時とともに荒廃していく。
ここは、その自然を守り残そうという、人の思いが息づく幸せな里山

 

 

長岡市の「雪国植物園」へ。

雪国越後の里山をそのまま利用した自然植物園。
この土地の自然植生を大切にしていて、高山植物・外来植物・園芸植物などは一切入れていない。

 

 

経済が発展し、生活や価値観も変わるにつれて、人々はより生活しやすい場所へ移り住む。
そして、人が去った里山は荒廃していく。

 

この「雪国植物園」は、せめて里山の一つでも共有の財産として維持管理し、
それを植物園という名前で残したいという市民運動から生まれた。
長い年月をかけ、多くの人たちがボランティアで山道を復活させ、
そこに根づいてきた野草がのびのびと育ち広がるように環境を整えてきた。それは現在も続いている。

 

 

園内に植えられている植物は約850種。
見栄えのいい園芸品種は一切ない。元々この土地に生きる素朴な花ばかり。

 

 

「人間がやさしく自然に近づくべきで、自然を無理に人間に引き寄せるべきではない」
これがここの造園の考え方。

 

 

豊かな緑に囲まれて、生き物も暮らしやすそう。

 

曇り空の休日。

秋になると、ここにはヒガンバナがたくさん咲いて、それを目当てに多くの人が訪れる。
この日、久しぶりに足が向いたのもそれが目的だったが…

 

 

あらら…。 もう遅いかな、と思ってはいたが、やっぱり遅かったようだ。

 

 

赤い花火がもう消えそうだ。

 

 

まあ、これが自然のありのままの姿だし、これはこれで美しい… (ということにしておこう)。

 

 

毎年咲く白いヒガンバナは、まだ見頃を保っていた。

 

 

ベンチのまわりには可憐な白い花がたくさん。

 


ヒガンバナは残念だったが、ちょっと里山散歩でもしていきますか。

後半へ続く…