静かな森の御鹿池。
色づいた池のほとりを、鳥のさえずりを聴きながらゆっくりと。
赤、黄、オレンジ。いろいろな木。それぞれの色。
ここに立っていた説明板にこんなことが書かれていた。
森のカーテン
森の中では、緑のフィルターが80%の太陽光線を吸収し、有害な紫外線をカットしてくれると同時に、
人間の目にもっとも優しい色とされている「緑」が心も穏やかにしてくれます。
緑は清々しい気持ちになるし、紅葉は気持ちを明るくしてくれる気がする。
池の反対側は日影が多い。隙間から覗く光が眩しい。
水面に散った葉っぱ。見ているだけで癒される大好きな光景。
さっき歩いていた岸辺を眺める。きれいな水鏡に心が落ち着く。
途中、遊歩道は林の中へ。
カラマツだろうか、暗い杉林の中で黄金色に輝いていた。
池のまわりはミズナラなどのブナ科の広葉樹が多い。
今日も静かだった御鹿池。
名残惜しいが、そろそろ戻ろう。帰りはまた別の道で。
途中にある「御鹿湿原」。小さな湿原だが、視界が開けて気持ちいい。
森を抜けて、御鹿池一周コースは終了。最初の草原へ戻ってきた。
木の影がさっきより少し伸びていた。
お兄ちゃんを追いかけて草原を走る小さな女の子。子供たちをカメラに収めようとするお母さん。
ベンチに腰掛けて景色を眺めている年配のご夫婦。
トレッキング用のリュックを下ろしてひと休みしている人。
思い思いの秋の日。
こんな気持ちのいい場所なのに、不思議と訪れる人は少なくて、いつもゆったりした雰囲気。
今回も、たっぷり癒された黒姫高原の秋さんぽでした。