着いた時は晴れていたのに、あっという間に曇り空。山の天気は変わりやすい。
少し物悲しい風景のなかを歩く。銀山平の続きです。
北ノ又川の上流へ進み、銀山平温泉エリアへ。
峠の途中から見た、三角屋根が並んでいたあたり。
大自然の中、日帰り施設の「白銀の湯」やログハウス風の宿が建っている。
山に囲まれたこの一帯が「銀山平森林公園」。
白銀の湯の広い駐車場に車を止め、少し階段を登ると、平坦な景色が広がっている。
ここへ来た時のいつもの散歩コース。
舗装された遊歩道が続いている。
遠くの山々も見えて気持ちのいい場所なのだが、あいにくの天気になってしまった。
銀山平は荒沢岳・越後駒ヶ岳・平ヶ岳など2000m級の高山に囲まれた盆地で、標高は750〜800m。
冬は5〜6mの雪に埋もれる豪雪地。
今まで何度か訪れているが、ここで人と会ったことがない。この日も、やっぱり誰もいなかった。
いつもは美しい自然を独り占めしているようでウキウキしながら歩く道も、
こんな曇り空の日だと、なんだか心細くなってくる。
いつもより熊鈴を大きめに鳴らし、時々ホイッスルを吹きながら、
少し肌寒くなってきた道をてくてくと。道端の些細なものを撮りながら。
静かに秋を迎えているのは、元々ここに自生している草花たち。
ここは動植物等保全地区なので、動植物を持ち込んだり、チョウやトンボを捕獲するのは禁止されている。
真っ赤な実がたくさんついていた。
そうそう、イクラが高騰しているようですね。いえ、ちょっと思っただけです。
いつもは道なりに歩いていくのだが、
鮮やかな風景が望めないなら、もっと心細さを味わおうという遊びゴコロ(?)で、
途中の分岐から行ったことのない方へ。
何かの足跡発見! 小動物… ですよね…
案内板によると、奥の林は「ふれあいの森」というらしい。何と触れ合えるのだろう…
広い風景がイマイチなので、すぐ近くのものにレンズが向く。(あ、いつもか)
それにしても静かな道。自分以外の気配に注意しながら進む。この辺りでもホイッスルを吹きました…
下流側には青空が見えている。いいぞ。雨の心配はなさそうだ。
途中、近道しようと茂みをかき分けて行ったら、途中で進めなくなって引き返したりしながら、
ようやく三角屋根まで戻ってきた。初めての道は思った以上に歩いてくたびれた。
歩き出す前は、天気がイマイチなので、サッとまわって次に行くつもりだったのだが、
思ったより時間を食ってしまった。(いつものことです)
秋の静けさ、美しさ、そして心細さを満喫した(?)ひとときでした。
さて、次はいつものブナ林へ行ってみようか。天気が回復しますように。
銀山平、もう1回だけ続きます…