この時期になると、毎年出かけるお気に入りの里山へ。
今年もたくさんの可憐な花に出会えた。
春。
雪割草が咲き出す頃になると、散歩の虫がウズウズしてくる。
今年の桜は早いというので、雪割草も早いに違いないと、ややフライング気味にいつもの里山へ。
杉林の道を登って行くと、いつも最初に迎えてくれるのはキクザキイチゲ。
今年も会えた雪割草。やっぱり例年より開花が早いようだ。
ファインダーの中でこの花を覗くと、今年も春が来たなあ、と実感する。
坂を登って、いつものように村岡城址を覗く。
南北朝時代の山城の本丸跡で、東屋も建っているのでお弁当を広げるには絶好の広場。
15年程前に初めてここへ来た時、一面に咲く雪割草に感動した。
「誰も知らない秘密の花園」という言葉がぴったりの場所で、それ以来、いつ来ても癒された。
しかし、次第に訪れる人が増え、花が減り始めた。盗掘被害も多いらしい。
特に数年前から、のぼりを立て、雪割草の群生地として観光用に宣伝し始めると、訪れる人が急増。
昔、あれほど見事だった本丸跡の群生は、今年はもうすっかり姿を消していた。
そういう私もここにお邪魔している側のひとり。
せめてマナーを守って自然に優しい散歩を心がけたい。
村岡城址から先へ。ところどころに咲く花を見ながら、一年ぶりに歩く道。
気温もぐんぐん上がってきた。
歩いていくと同じ場所に同じ花が待っていて、一年ぶりに友と再会したような懐かしい気持ちになる。
同じ株からは、毎年同じような花が咲く。
正確には毎年新しい花を見ているのだが、色も咲き姿もそっくり。
もう何十回も来ているので、あちこちに顔なじみの花ができてしまった(笑)
雪割草の次に多いのがキクザキイチゲ。花びらの数がいろいろだが、種類が違うのだろうか。
ショウジョウバカマは花火のよう。
杉林に咲いていた星のようなオウレン。
わずかに咲き始めたカタクリの姿もあった。
古墳のような小高い山の六万部塚。昔からたくさんの雪割草が咲く場所。
本丸跡の雪割草はもう見る影もないが、こちらはまだかなり咲いている。
ただし去年からロープが張られて中には入れなくなった。
塚のまわりをぐるっと散歩。
日当たりの良い斜面には、雪割草がたくさん咲いている。青や紫など、色のある花が多い気がする。
気温がだんだん上がってきた。春の里山散歩はその先へ続きます…