NIIGATAさんぽびと

カメラを持って出かけよう

水芭蕉の公園へ

 

 

純白の苞をまとう清楚で愛らしい姿。
時折小雨が降る日、例年より早く咲いた水芭蕉を見に。

 

 

五泉市の「ふれあい自然の里 水芭蕉公園」へ。

菅名岳の麓、昔からミズバショウが自生していた湿地帯に木道が整備されていて、毎年多くの人が訪れる。
今年の春は早く、ミズバショウも例年よりも早く咲いた。

 

 

植栽数は約3万株。総延長480mのきれいな木道を歩いていく。

 

 

これからまだ数が増えていきそうな咲き具合。

 

 

ソフトクリームのような白い部分は花ではなく、葉が変形した「苞(ほう)」。

 

 

真ん中の軸にびっしり付いている、薄緑の小さいのが花。

 

 

純白の衣をまとったような姿は清楚で愛らしい。花言葉は「美しい思い出」「変わらぬ美しさ」。

 

 

そんな綺麗な花言葉を持っているのに、ミズバショウには毒がある。
食べると、吐き気や脈拍の低下、ひどい時には呼吸困難や心臓麻痺を引き起こす危険があって、
葉などの汁が肌に付くと、かゆみや水ぶくれを起こすことも。

 

 

冬眠から醒めたツキノワグマは最初にこれを食べるらしい。
それは冬眠中に体内に溜まった老廃物を嘔吐や下痢で排出するためだという。
なぜそんなふうに利用できるのか、動物の知恵というか本能はすごい。

 

 

水芭蕉の花が 咲いている 夢見て咲いている 水のほとり〜
これは尾瀬を歌った曲「夏の思い出」の一節。
「夢見て咲いている」って、うまいこと言いますね。確かにそんな感じに見える。

 

 

早春しか見られない白い花畑。
陽射しはなかったが、静かな時間を楽しんだ。