秋の光に照らされた御鹿池。
鳥のさえずりを聴きながら、色づいた池のほとりをゆっくりと。
黒姫山も秋の色。ひとつの山でも標高によって表情が違う。
黄葉した大きな木があると、あたりがパーッと華やかに。
鳥のさえずりを聴きながら、御鹿池一周も終わり。
今年も期待通りの静けさに浸ることができた。名残惜しいが、そろそろ戻ろう。
帰りは別の道で。
途中にある「御鹿湿原」は、あまり知られていない小さな湿原。視界が開けて気持ちいい。
杉林をを抜ければ最初の広い草原。
奥に見えるのは北信五岳の最高峰、標高2,454mの「妙高山」。伸びやかな山容が美しい。
離れた場所にポツンと置かれた赤いポストに、
去年まで無かった「投函しても届きません」の表示板が…
私は以前から飾り物だと思っていたが、ひょっとして今までは本物の郵便ポストだったのだろうか!?
それとも飾り物だと知らずに投函する人がいたから? どっちだろう…
気持ちのいい場所なのに混雑することもなく、いつも静かな黒姫高原。
今回もゆっくり秋を楽しんだ。
まだ少し時間があったので、すぐ近くにある「野尻湖」へ。
子供が小さい頃に連れて来たことがあるが、もう何十年ぶりだろうか。
遊覧船乗り場近くにあった土産物やレストランは辞めてしまったようだが、
湖はずっと変わらず美しい。
湖からも黒姫山の雄大な姿が見えた。
このあたりの人にとって、いつも見守ってくれている愛着のある山なんだろうなあ。
湖に浮かぶ「琵琶島(弁天島)」の赤い鳥居を目指す白鳥の群れ(笑)
周囲約660mの島の奥には弁財天をまつった「宇賀神社」がある。
明治時代には島まで橋が架けられていたらしいが、10年ほどで朽ちてしまったという。
現在は、遊覧船やボートで行くことができる。
それにしても、白鳥の足漕ぎボートで往復するのは、なかなか大変そう。
私なら筋肉痛間違いなしである。
標高654mの高原に位置する野尻湖。
湖の形が芙蓉の花の形に似ていることから別名「芙蓉湖」とも呼ばれる。
長野県中部にある諏訪湖よりも面積が小さいにもかかわらず、
深いため湖水量は諏訪湖を上回るのだとか。
湖底からはナウマンゾウの化石が現在も発見され続けていて、考古学ファンも訪れるらしい。
黒姫高原の静かな森を散策し、
最後に野尻湖の広々とした景色に癒されたドライブでした。