NIIGATAさんぽびと

カメラを持って出かけよう

みなとぴあ④ 〜博物館本館(後編)〜

 

 

信濃川のほとりにある新潟市歴史博物館「みなとぴあ」。
水とともに生きてきた新潟の歴史を紹介している博物館本館の続きです。

 

 

常設展示室の中を進んでいくと、額に入った大きな絵馬が。
額を含めた大きさは横約360cm、縦約190cm。
これは越後屈指の大地主・市島家の分家のひとつで、
当時、廻船40隻余りを所有していた廻船差配人の市島次郎吉正光が
安全祈願のため新潟白山神社に奉納した「大船絵馬」のレプリカ。

 

 

江戸時代、白山神社の境内やその周辺には年貢米などを納めた蔵が建ち並んでいた。
大小様々な船が新潟湊から年貢米を積み出し廻米する光景が、極彩色で描かれている。

 

 

金雲で空間を切った画面の左上には大坂、右上には江戸という、米の送り先が描かれている。

 

 

新潟で造られた「ベザイ船」の模型。
「ベザイ(弁財・弁才)船」は、江戸時代中期以降に普及した貨物輸送用の木造和船。
19世紀後期には、毎年2,000~3,000艘ほどのベザイが新潟湊を訪れていた。

 

 

新潟の昔の宴会料理の模型。
今から200年ほど前、新潟を訪れて古町の料亭でもてなしを受けた画家・長谷川雪旦が描いた
「北国(ほっこく)一覧」に掲載された絵をもとに、江戸時代の調理法を推定し製作したもの。

 

 

一見、それほど豪勢な感じはしないが、ひとつひとつをよく見ると
鮭や鰻のほか、酢ズイキ、サヨリ、ズイキ、こんにゃく、長芋など、
新潟の食材がふんだんに並んでいて、これは酒もすすんだことだろう。
しかし、料理以上に雪旦を酔わせたのは、艶やかな古町芸妓の舞いだったかもしれない…

 

 

1845年、現在の古町の中心部に建てられた「新潟奉行所」の復元模型。
2,157坪という広大な敷地には、
奉行の居宅、学問所、武道練習所、砲術・馬術の練習所などもあった。

 

 

「初代萬代橋」の1/150の模型が展示されていた。

現在の万代橋は、昭和4(1929)年に架け替えられた3代目。
頑丈な鉄筋コンクリート造りで、国の重要文化財に指定されている。
この初代の萬代橋は木製で、明治19(1886)年に架けられた。

 

 

当時、信濃川の川幅は今よりもかなり広く、
この初代萬代橋の長さは782mもあった。(ちなみに現在の3代目は307m)
駅を降りた旅人が万代橋を渡り、半ばまで行ってようやく家々の屋根が見えてきたという。

 

 

橋ができるまで、ここでは渡し舟が使われていた。
完成当初、橋を渡るには通行料が必要だったようだが、生活は格段に便利になっただろう。
明治41(1908)年の新潟大火によって焼け落ちてしまったが、
翌年にはほぼ同じ姿の2代目が完成した。

 

 

「初代萬代橋親柱」が展示されていた。ケヤキで造られている。

 

 

大衆文化が隆盛を極めた大正・昭和。
街には映画館ができ、本屋の店先には娯楽雑誌が並び、
ラジオや蓄音器から民謡や浪曲、流行歌が流れた。
レコードの普及で手軽に音楽も楽しめるようになった。

 

 

しかし一方で、新潟は地震や大火といった幾多の災害に見舞われた。
それぞれの被害の悲惨さと復興の道のりを伝えるコーナーも。

 

 

常設展示室の見学を終えて、次は1Fの企画展示室へ。

 

 

この日は「新潟市街の古写真・絵葉書展」をやっていた。

 

 

戦前、新潟市内にあった映画館のパンフレット。ずいぶんあったんだなあ。

 

 

新潟市街地の古写真もたくさん展示されていた。
現在伝わっている最古級の写真群で、明治時代に撮られたものらしい。

 

 

こちらは新潟市の名所の絵葉書。
市街をはじめ、官公庁・学校・銀行などの近代的な建物、寺社仏閣、公園など様々。

 

 

綺麗なカラーの絵葉書が並んでいた。
これは1970年に開催された「大阪万博 EXPO’70」の絵葉書セットで、各パビリオンが写っている。
当時小学生だった私は、万博にはあまり興味が無かったが、
たまに「大阪の万博に行ってきた」という子がいると、なんだか羨ましかった。
(だいたいお金持ちの子)

 

 

綺麗どころがズラリと並んだ「新潟古町芸妓の肖像写真絵葉書」。
200年の伝統を誇る新潟古町芸妓は、みなとまち新潟を代表する文化のひとつ。
「新潟美人」の名称でシリーズ化されるほどの人気だったとか。
今で言う「ブロマイド」ですな。

 

 

京都の祇園、東京の新橋と並び称されてきた花街、新潟古町。
最盛期には約400人の芸妓がいたそうなので、シリーズ化も納得。
売れた枚数で“センター”を決めた… なんていう野暮なハナシは残っておりません。

 

 

信濃川のほとりの新潟市歴史博物館「みなとぴあ」。
久しぶりに訪れてみると見所が多くてつい長くなってしまったが、これにて終了。
お付き合いいただきありがとうございました。