NIIGATAさんぽびと

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福島へ桜旅④ 〜夜に浮かぶ滝桜〜

 

 

何百何千の人が見つめているのは、たった一本の桜の木。
福島の桜めぐりの1日目のラストはライトアップされた滝桜へ。

 

 

福島の桜を巡る一泊二日の旅。

1日目、二本松市街のお寺を巡った後、夕方、郡山のホテルにチェックイン。
少し休んでから向かったのは三春。
今回の旅の一番の目的が、ライトアップされた滝桜を見ることだった。

 


⑫ 滝桜(ライトアップ)

 

 

まだ明るさが残る空の下、ライトに照らされ浮かび上がる滝桜。

 

4月10日。ちょうどこの日、滝桜の満開が発表された。
そのせいか、平日にもかかわらず、ライトアップ開始の頃には広い駐車場はほぼ満杯。
少し離れた高い場所には三脚がズラリと並んでいた。
仕事帰りに滝桜へ… なんていう近隣の人も多いんだろうな。なんて羨ましい…

 

 

少しづつ空が濃くなっていく。完全に暮れる前の空も美しい。

 

 

空には綺麗な三日月が。

 

 

暗くなるにつれ、徐々に存在感を増していく滝桜。

 

笑顔でスマホを向けている人、真剣な顔でカメラのモニターを見つめる人、
腰を下ろしてただじっと見つめている人…  海外の言葉も聞こえてくる…
何百何千の視線の先にあるのは、たった一本の桜。

 

 

さあ、滝桜の眼前へ。

 

 

これは本当に一本の木なのか… その姿に圧倒されて言葉を失う。

 

 

昼間とはまた違った雰囲気。垂れ下がった花には妖艶さが漂う。

 

 

命を噴き出すように枝を広げる千年桜。

 

 

角度を変えて眺めてみる。
どこから見ても量感のある姿。千年以上経っても衰えぬ姿にただ驚くばかり。

 

 

この桜を見ていると、せわしなく写真を撮っている自分がなんだか野暮に思えてくる。
構図がどうしたこうしたなんて小さい小さい。ただ静かに見てなさい… と千年桜に言われているようで。
野暮な私は、やっぱり撮っちゃうんですけど(笑)

 

 

今まで写真でしか見たことがなかった夜の滝桜。
実際に目の当たりにすると、それはそれは美しかった。

 

滝桜、たまには新潟へ巡回してきてくれないかな…
おバカなことを(ちょっと真剣に)思いながら、その日の宿へ向かった。

福島の桜旅の1日目はこれにて終了。この後も続きます…