NIIGATAさんぽびと

カメラを持って出かけよう

福島へ桜旅② 〜二本松・中編〜

 

 

6年ぶりに福島へ一泊二日の桜めぐりの旅。
1日目の二本松の続きです。

 

 

④ 善性寺のしだれ桜

 

 

鏡石寺の次に向かったのは善性寺。
大きく枝を伸ばした枝垂れ桜が広大な墓地の真ん中あたりに立っている。

 

 

奥の高台から振り返るとこんな感じ。
真ん中あたりに立っているのがお目当ての桜。

 

実は、9年前にここを訪れた時、
善性寺を目指したつもりがお隣の長泉寺に着いてしまったため(今回もそう)、
今までこの木は長泉寺の桜だと思い込んでいた。

このあたりは隣接する本久寺、長泉寺、善性寺、顕法寺が広い墓地でつながっていて、
どこまでがどのお寺のものか部外者にはよくわからない。
あらためて調べてみると、どうやらこれは善性寺の枝垂れ桜だったようだ。
まあ、どのお寺のものでも、美しい桜が見れればそれで幸せ。

 

 

9年前に来た時も、この木の下で夢中で写真を撮ったなあ。(長泉寺の桜だと思いながら)

 

 

シャワーのように降り注ぐ桜。
まわりの墓が入らないように、つい見上げるように撮ってしまう。
当然、樹形がよく判らない写真ばかりになってしまうのだが、
こうしていると桜に包まれているような気がして、とても楽しい。

 

 

⑤ 本久寺のしだれ桜

 

 

次はお隣の本久寺へ。
本堂南側の斜面に2本の枝垂れ桜が並んでいる。
左手の桜が本久寺のシダレザクラと呼ばれる古木。
1643年に初代二本松藩主・丹羽光重公が入府した年に植えられたとされているので、
樹齢は400年近いだろう。

 

 

エドヒガンを母種としたシダレザクラで、
印象は違うが、さっき見てきた蓮華寺シダレザクラと同種らしい。

 

 

樹勢も旺盛。たくさんの花を付けて、桜の短冊のようだった。

 

 

⑥ 円東寺の糸ザクラ

 

 

次に向かったのは円東寺。
隣接する疱瘡神社の前に車を停めて境内へ。満開の桜がお出迎え。

 

 

本堂の前に立つ、推定樹齢400年以上のしだれ桜。
「円東寺の糸ザクラ」と呼ばれ、大きく広がって美しい樹形をしている。

 

 

807年に徳一(とくいつ)大師が開基したとされる円東寺は、
この地方で最古の歴史を誇る古刹。
寺が現在の場所に移築される前から、この桜はあったという。

 

 

枝垂れ桜は見る方向によってまったく印象が変わるが、この桜は特にそう。
本堂を背景にするときれいな半円形。
樹勢も旺盛で、少しピンクがかった花を艶やかに咲かせていた。

 

 

隣に立つ椿の木も、それは見事なもので、丸く剪定されていて可愛いかった。
この後、美味しい蕎麦を食べて、二本松桜めぐりは後半戦へ。

 

 

⑦ 山ノ入の桜

 

 

次に向かったのは山ノ入の桜。初めての訪問になる。
カーナビにおおよその位置を設定し、のどかな里の道を進んでいくと、
道路脇の高台に大きな桜が見えた。
車を停め、パンフレットの写真と見比べて確認。
福島の道を走っていると、あちこちに見事な桜があって迷ってしまう。羨ましい…

 

 

見晴らしのいい斜面から、空に向かって枝を伸ばして。

 

 

まわりには墓が並んでいた。桜は墓や里を見守るように立っている。

 

 

白い花が青空に映えていた。

 

 

まわりには春の花。のどかな里に静かな時間が流れていた。

 

綺麗な桜たちがうれしくて、なかなか記事が進まない…(笑)
二本松の桜、あと1回だけ続きます。