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北陸紀行⑥ 〜永平寺・後編〜

 

 

昨年11月中旬に行ってきた「石川・福井」の2泊3日の旅行記
2日目に訪れた「永平寺」の続きです。

 

 

1244年、道元禅師によって開かれた永平寺
1615年には、徳川家康が「日本曹洞の末派は永平寺の家訓を守るべし」という命を下し、
曹洞宗大本山となった。
33万㎡という広大な敷地には70を超える諸堂が存在。
中でも修行に欠かせない重要な「七堂伽藍(しちどうがらん)」の回廊を見学していく。

 

 

主に食事を司る台所の役割を持つ「大庫院(だいくいん)」。

食事担当の雲水は、仏前にお供えする食事と雲水たちの食事を作る。
朝はおかゆ胡麻塩、漬物、梅干し。
昼は一汁一菜、夜は一汁二菜の精進料理。
昨日泊まったホテルで、好きなものを好きなだけ食べられたことに感謝せねば…

 

 

大庫院から見る「仏殿」。

 

 

斜面に造られた伽藍の回廊は階段が多い。

 

 

斜めに造られた窓が山岳鉄道の車窓みたいだ。

 

 

仏殿の正面から振り返ると、「中雀門」と「山門」が一直線に。
どちらの門も横から通り抜けるだけなので、
考えてみると、永平寺の伽藍には一般客がくぐれる門はない。
それだけ神聖な場所ということなのだろう。

 

 

奥に見えるのは「法堂(はっとう)」。
伽藍の一番奥の高い所に建っている。扁額に書かれた「法王法」はお釈迦様のこと。

 

 

法堂に向かう回廊から見える門の奥は「承陽殿(じょうようでん)」。

永平寺でもっとも神聖な場所といわれる、道元禅師の御真廟。
道元禅師は「承陽大師」とも呼ばれていたことから、この名がついたという。
歴代住職の位牌も祀られている。

残念ながら時間の都合で、見ることはできなかった。

 

 

420畳もの広さを持つ「法堂」。説法のための道場で、祀られているのは「観世音菩薩」。
雲水が一堂に集まる朝のおつとめや各種法要が行われる。

 

 

永平寺で一番高い場所にある「法堂」からの眺め。

 

 

建物細部の彫刻も見事なもの。

 

 

見学はそろそろ終わり。
広い境内を気の向くまま不規則にまわったので、
後で写真を見返してみると、どこで撮ったものか自分でもよく解らなくなってしまって…
まだまだ修行が足りませんな。
思い出しながら並べましたが、間違いがあったらお許しを。

 

 

通用門を出ると、永平寺川の清らかな流れ。

 

 

もう800年近く前に開かれた永平寺
人気の観光スポットである一方、多くの雲水が日々修行を行っている曹洞宗大本山
凛とした空気に触れて、静かな気持ちになった。

 

さて、次は一度行ってみたかった「一乗谷朝倉氏遺跡」へ。続きます。