NIIGATAさんぽびと

カメラを持って出かけよう

種月寺へ

 

 

岩室温泉のすぐ近く、杉並木の奥にひっそりと建つ種月寺。
いつ来ても静かな時間が流れている。

 

 

新潟市西蒲区石瀬の種月寺は、1446年に創建されたお寺。
かつては越後における曹洞宗の四大道場(耕雲寺・雲洞庵・慈光寺・種月寺)の一つに数えられた名刹
比較的近いこともあって何度か訪れているが、神聖な空気にいつも癒される。

 

 

山門の傍らに立つ観音像。しばらく来ないうちに木の覆いが出来ていた。
毛糸のマフラー(?)も付けられて、寒い冬も安心。

 

 

趣のある山門をくぐって中へ。
扉には、丸に十字の紋。薩摩藩の家紋と同じだが、
ここを開山した南英謙宗という方が薩摩の出身と伝えられているので、関わりがあるのだろう。

 

 

杉が立ち並ぶ苔むした参道を。

 

 

参道の横に少し入った場所に並んでいる西国三十三観音菩薩。

 

 

回廊門は左右に回廊が続いていて、曹洞宗の伝統的な伽藍配置。

 

 

江戸時代中期の1699年に造営された本堂。国指定重要文化財に指定されている。

 

 

寄棟造りの大屋根は茅葺き。今ではめっきり少なくなった。

 

 

前庭に立つ銀木犀は、樹高は約7m、幹周り3.7m、枝張り約10mの大木。
これほどの銀木犀はなかなかお目にかかれない。

 

 

樹齢300年の老木だが、今も青々とした葉を付けている。大切に守られているのだろう。
そういえば、何度も来ているのにまだ花を見たことがないなあ。

 

 

蝋梅が咲いていた。
中国では、ウメ、スイセン、ツバキとともに、「雪中の四花」として尊ばれている花。

 

 

「慈愛」の花言葉を持つ黄色の花はどこか落ち着きがあって、
古刹の庭にとても似合っていた。