河津桜を見に来た県立植物園。
他の花たちも10日前より開花が進み、園内はいっそう春めいていた。
鮮やかな黄色に包まれたサンシュユの木。先日見た時より一段と花が増えていた。
葉よりも先に花が開くので、木全体が鮮やかな黄色に包まれる。
サンシュユ。なんか変わった名前だなあと思ったら、
中国名の「山茱萸」を音読みしたものらしい。
日本の植物分類学の父と呼ばれる牧野富太郎がつけた和名が「春黄金花(ハルコガネバナ)」。
見事に咲いた花木を前にすると、どちらの名前もしっくり見えてくる。
園内には染井吉野や河津桜の他にも、いろいろな桜が植えられていて。
イギリスで、オオヤマザクラとコヒガンザクラの交配でできた桜「アーコレード」。
どことなく品がある薄いピンク色の花。
五泉市で見つかったコヒガンザクラの園芸品種「ホザキヤエヒガンザクラ」。
ん? 芝生になんかいるぞ。カラスかな… ズームしてみると
オオバン? 食べ物を探しに上がって来たようだ。
とても形のいい紅梅が咲いていた。蕾は真っ赤。咲くと艶やかなピンク色。
ニッポンの春です。
青々とした葉と真っ赤な花の対比が印象的だったツバキ。
春の陽を浴びて元気なヒメオドリコソウ。
白い花をたくさん付けたコブシ。純白の大きな花は遠くからでもよく目立つ。
黄色も赤も白も、春を彩る花たちはそれぞれ美しい。
花たちを見ながら、心も春めいた散歩でした。