オレンジ色に輝く二六公園ブナ林。
石仏を巡りながら秋の陽に照らされた森を歩く。
十日町市にある二六公園。
川西地区にある曹洞宗のお寺、長福寺の裏山に美しいブナの森が広がっている。
端正な美しさの美人林と比べ、こちらは自然の雑木林っぽい感じ。
大昔からある天然林で、どっしりしたブナも生えている。
低地帯にこれだけブナが密生しているのは珍しいのだとか。
今まで何度か来ているが、ここで人と会ったことがない。
プライベートビーチならぬ「プライベートブナ林」。この日も美しく色づいたブナ林を独り占め。
ここが好きな理由はもうひとつ。それは三十三観音の石仏たち。
もともと石仏めぐりは好きだが、美しいブナ林のなかに点在する石仏を巡るのは格別。
ここには作風の違う二通りの石仏が混在している。
ふっくらしたお顔の観音様と、少し面長の観音様。たぶん彫り師が違うのだろう。
どちらも微かな笑みを浮かべているが、醸し出す雰囲気はそれぞれ違う。
ふっくらした観音様の方が笑顔が優しげで、静かな森の中で会うとほっとする。
一体一体と向き合いながら奥へ。
足元は落ち葉でふかふか。ブナ林は気持ちいい。
遊歩道でブナ林をぐるっと一周できる。アップダウンも緩やかで歩きやすい。
秋色に輝くブナ林。静かな散歩は後半へ続く…
新年早々、大きな地震が起きてしまいました。
私の住むあたりでも震度5強の揺れがあり、今でも時々小さい余震が続いています。
大きな被害を受けた石川県は個人的な縁もある好きな場所。能登地方の惨状を映像で見るにつけ心が痛みます。
亡くなられた方、家を失った方、被災された多くの方々へお見舞い申し上げます。
地震が早く収束し、その先は平穏な一年になることを祈りつつ。
