NIIGATAさんぽびと

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山の麓の薬師堂

 

 

晴れた日の午後、静かな時間に浸りたくなって旧北国街道の細い道を。
角田山の麓にある静かな薬師堂へ立ち寄った。

 

 

木漏れ陽が射す稲島登山口。
角田山は県内に自生する草木のほとんどが見られるという自然豊かな山。

 

 

少し歩くと、ひときわ大きな杉が見えてくる。

 

 

杉木立ちに囲まれた「稲島(とうじま)薬師堂」。


山に光が遮られ、少し薄暗い境内。
薬師如来を本尊とする仏堂で、病気平癒などに効験がある「医薬の仏」として古くから信仰を集めてきた。
登山道の脇にあるので、登山の無事を祈って手を合わせていく人も多い。

 

 

高さ22m、幹周り6m、樹齢およそ1000年の「稲島の大杉」。
50年くらい前に落雷にあったらしいが、今も樹勢は旺盛。新潟市の天然記念物になっている。

 

 

空に向かって伸びる太い幹、力強い枝振り。大樹はパワーの塊。

 

 

この地に1000年生きた風格が漂う。

 

 

いつもの石仏にご挨拶。なんだか惹かれる小さな不動明王像。

 

 

人間を正しい道に導くため、わざと恐ろしい形相をしている不動明王
仏の中でも最高位に位置する「大日如来」の化身ともいわれ、
疫病退散の守護神としても信仰される、ホントは優しい仏さま。

 

 

その脇にあるのは、たくさんの観音様が彫られた「一石三十三観音」。
ひとつの石で三十三の観音様を巡ったことになる、ありがたい石仏。

 

 

ほっこりとする優しいお顔。

 

 

静かな境内に午後の光が射しこんで。

 

 

薬師堂の脇の登山道。 7つある角田山登山道の中で、この稲島コースは山頂までの最短コース。
その分、山頂手前まで急な階段が続く。
眺望はあまり無いので、短時間で黙々と山登りを楽しみたい人向け。
夕方に近い時間帯にもかかわらず、何人もの登山客の姿があった。

 

 

少し薄暗くなった薬師堂で静かな時間を過ごした。