新潟平野のほぼ中央部、日本海に面した弥彦山。
登山道を彩る早春の花を求めてちょこっと散歩。
弥彦山スカイラインの冬の通行止めが解除された初日、
花を見ようと早速出かけた。
東京スカイツリーと同じ634mの弥彦山。
花の山としてはお隣の角田山が有名だが、
同じ弥彦山塊の主峰である弥彦山もまた、早春の花が咲き誇る人気の山。
「日本百名山」を選定した文筆家で登山家の深田久弥も、
標高が低すぎるため「百名山」には選ばなかったものの、その素晴らしさを認めている。
いつものように中腹の能登見平に車を停め、雨乞山方面へ続く道へ。
田んぼが広がる平野を見渡しながら。
歩き出すとすぐに、たくさんのカタクリが。
日本海を望む気持ちのいい尾根筋の道。
このあたりの登山道は「弥彦山 花のトレイル」と呼ばれ、
カタクリなどたくさんの花が咲く道。景色も花も楽しみながら。
ナニワズも黄色い花をつけていた。
蝶が日向ぼっこ。
景色につられて進んで行くと帰りが大変。後ろ髪を引かれながら引き返す。
能登見平の分岐まで戻って、お次は裏参道ルートを下っていく。
この道は雪割草パラダイス。
雪割草の花びらの数はいろいろ。同じ株から伸びた花でも枚数が違っていたりする。
日当たりのいい斜面には、雪割草の他にもオウレンやカタクリがあちこちに。
こちらも花を楽しめる登山ルート。
マンサクもわずかに残っていた。
松ぼっくりをつけた枯れ枝に何故だか惹かれる。
我が家の玄関の花瓶には、散歩で妻が拾ってきたカラマツの枝が挿してある。
カラマツの松ぼっくりは小ぶりでとても可愛い。最初からドライフラワー状態なので何年も楽しめる。
この登山道もずっと花があるので、どこまでも降りていってしまいそう。
いかんいかん。帰りはこれを登り返すことになるので、そろそろ引き返そう。
春の弥彦山は可憐な花でいっぱい。
今年の雪割草もこれで見納めかな、と思いながら、息を切らしながら来た道を戻った。