NIIGATAさんぽびと

カメラを持って出かけよう

美人林の秋 Ⅱ

 

 

ブナ林の地面は落ち葉の絨毯。ふかふかで気持ちいい。
秋の美人林の後半です。

 

あけましておめでとうございます。

早いもので、ブログを始めてから四度目の正月を迎えました。
年が変わってもまだ紅葉の記事が続いているマイペースなブログですが、
本年もどうぞ温かい目でお付き合いください。

 

 

役目を終えた葉が一面に。ふかふか絨毯で心もふわり。

 

 

ブナは地表近くに根を張るので、落ち葉が分解された柔らかい土が望ましい。
しかし、多くの人が訪れるようになった美人林は、土が踏み固められていく。
そのため、地元のボランティアの方々が、弱った木を間伐したものを利用して、
固くなった地面にチップを撒いたりしているらしい。

 

 

秋の陽射しに誘われて、少し奥の方へ。

 

 

観光客の多くは入り口付近の平坦な部分を散策して引き返すが、
ブナ林はまだ奥まで続いている。

 

 

奥の方は起伏もあって、少し野趣を感じるブナ林。山に抱かれているようで癒される。

 

 

輝く木に囲まれて、いつまでもいられそうな心地よさ。

 

 

このままずっと奥へ歩いていきたい。でも今年は熊が怖いのでやめておこう。
もっとも、私が熊なら、近くに人の気配がする場所にわざわざ来ようと思わないし、
今年はブナが凶作で実がまったく落ちていない。
昼間から出てくることはないだろう… そうに決まっている…
と、頭では思いつつ、熊鈴を執拗に鳴らしたりホイッスルを吹いたりしている自分がいた(笑)。

 

 

落ち葉を踏みしめながら戻る道。

 

 

ブナの紅葉の時期は短い。強風が吹いて一晩で落葉してしまう事もあるという。

 


美人林の名が全国に知られはじめた頃、
この松之山でも、経済成長に伴って、パルプ材にするためブナを切り、跡地に杉を植樹するのが盛んになった。
この美人林もその話が持ち上がったが、
「この美しいブナ林はこのままにしておこうじゃないか」という、一人の地主の意見が支持された。
目先の利益に流されず、美しい自然を残そうという先人たちの選択によって、この美しい景観は残されている。

(松之山温泉のHPを参考にさせていただきました)

 

 

久しぶりの美人林。秋化粧のブナ達はとてもべっぴんさんでした。