
夏の暑さも和らいで、丘の上に秋の風情が漂っていた。
山本山高原のそば畑のまわりで、静かに咲いていた花などを。



丘一面のそば畑の傍で、ひっそり咲いていた草花たち。
そんな足元の秋を撮りながら。

ただの原っぱにもいろいろな草花が生きている。
ひとくくりに「雑草」って言われるが、ひとつひとつに名前があるわけで…


淡い黄色が穏やかなアキノノゲシ。割と草丈がある草だが、咲く花は小さくて上品。

野原でよく見かけるイヌタデ。別名、アカマンマ。
花言葉は「あなたのお役に立ちたい」。いじらしいですね。

早朝から咲いて午後にはしぼんでしまうツユクサ。涼しげな青。

古くから日本の風景の一部として親しまれてきたヤマハギ。
ハギは万葉集に一番多く登場する草花なんだとか。

今年もあちこちに咲いていたワルナスビ。
茎と葉にトゲがあり、手が付けられないほど繁殖力が強いので「悪(ワル)」と名づけられた。


秋の光を浴びるエノコログサ。別名、ネコジャラシ。
名前は「犬の尾のような草」という意味で、「犬ころ」が転じたらしい。
英語名になると「Fox tail grass」で、こちらはキツネの尾だそうな。
イヌ、ネコ、キツネ… 確かにどこか動物っぽい…


秋の景色を楽しみながら、来た道をのんびり戻る。


道端の栗はまだ青かった。

山頂広場に建っていた「西脇順三郎詩碑」。
西脇順三郎は、ここ小千谷出身の詩人であり、英文学者、文学博士。
小千谷市の名誉市民になっている。

おや、広場の展望台に、なにやら人が大勢…

山本山高原は、南の国へ帰るワシタカ類の渡りの重要な中継地点で、
9月から11月にかけて頻繁に観察されるらしい。
集まっていたのはその愛好家の皆さん。
みんな手には双眼鏡。三脚を据えて大きなレンズを付けた人もちらほら。

「あ、あそこに飛んでる!」と誰かが指差すと、みんな一斉に双眼鏡を向ける。
私もズームレンズを望遠鏡代わりに、声に合わせてあっちこっちに探したが難しかった。
遠くに何か飛んでるな… っていうのは分かったが、私のレンズでは鳥の種類まではさっぱり…
いつも自宅のベランダから肉眼で見ているスズメの方がうんと大きかった(笑)


清々しい秋の足音を楽しんだ山本山高原でした。