ゆるやかな斜面いっぱいに広がる白い絨毯。
山本山高原の丘は、真っ白なそばの花で染まっていた。
9月の中旬、そろそろ蕎麦の花が見頃かなと、今年も小千谷市の山本山高原へ。
見晴らしのいい丘一面に、そば畑が広がっている。
駐車場から歩き出すと、すぐにそば畑が見えてくる。
青空の下、どこまでも続く白い絨毯に息を飲む。
畑の中に立ち並ぶ杉の木はちょうどいいアクセント。
緑と白のコントラストが美しい。
景色だけ見れば、なんとも爽やかな感じだが、この日はかなり暑かった。
高原と言っても標高は336m。9月中旬とはいえ、気温は下界とほとんど変わらない。
陽射しを遮るものもない道をてくてくと。
白く可憐な蕎麦の花。
花言葉は「なつかしい思い出」「喜びと悲しみ」「あなたを救う」など。
いつも撮ってしまう杉の三兄弟。
奥へ進むと木が多くなってきた。日影に入るとほっとする。
この高原では、そば畑のほかにも、5月は菜の花畑、8月はひまわり畑が楽しめる。
それらの畑は、有機農産物の生産・加工、商品開発などを行っている会社が管理していて、
毎年きれいに花が咲くように手入れしているらしい。ご苦労様です。
杉木立に囲まれた場所へ。ちょうど風の通り道になっていて、ここは別世界。
涼しい風が体を撫でていく…
白い絨毯は、まだ奥へ続いている。広々として気持ちのいい景色。
気温は高いが、空は確実に秋めいてきている。
今頃はすべて刈り取られ、たくさんの実が収穫されたことだろう。
目で楽しんだあとは、今度は舌で味わえる。ああ、新そばが待ち遠しい…