秋の彼岸ごろ、真っ赤な花火のように一斉に咲き出すヒガンバナ。
長岡市の雪国植物園は花の絨毯が広がっていた。
天気の良い日、ヒガンバナが見頃というので、長岡市の雪国植物園へ。
斜面は鮮やかな赤と緑の絨毯になっていた。
花火のように広がった真っ赤な花。
すーっと伸びた茎の先に赤い花。葉っぱは見当たらない。葉は花が終わってから出てくるらしい。
一輪に見える花は、よく見れば6個前後の花が放射状に咲いた集合体。
それぞれの花から、おしべが6本、めしべが1本。
先端にさやが付いているのがおしべ。何もないのがめしべ。
ヒガンバナは気温が25度以下になると開花するそうな。
残暑が厳しい近年、昔よりも開花がやや遅くなっているかもしれない。
蕾もたくさんあったので、これからもっと花の密度が増していきそう。
実はこの花は、昔からなんとなく近寄りがたいイメージを持っていた。
秋の彼岸の頃、お墓の近くや田んぼのあぜ道に咲く真っ赤な花。
色といい形といい、独特の妖艶さを漂わせ、
「彼岸花」という名の印象からか、亡くなった人達を供養しているようにも見えて…
でも、こうしてカメラを手にしていると、純粋に被写体として見れるせいか美しい花だと思う。
ちなみに原産地の中国では、
おめでたい事が起こる兆しに天から降ってくる「吉祥の花」なんだとか。
要は見る側の捉え方しだい。純粋に美しい花は美しいと愛でればいいんでしょうね。
この日は多くの人がヒガンバナを見に集まっていた。
それぞれどんな思いを重ねてこの花を眺めていたのだろうか…
毎年同じ場所に咲く色違いの花。今年もきれいに咲いていた。
つづら折れの斜面を目移りしながら登っていく。
葉っぱが舞っているように見えますが、実はこれ、蜘蛛の巣にひっかかってます。
斜面を登り切ると、真っ赤な絨毯が目に飛び込んできた。
以前は何も無かった場所が花畑になっていた。うれしいサプライズ!
年々、園内のヒガンバナを増やしているらしく、今では50万本ほどあるという。
花の密度が濃くてとても美しい。
おや、赤い花から緑のバッタがコンニチハ。
この公園でこれほど多くのヒガンバナを見たのは初めてだった。
青空の下、凛と咲き誇る真っ赤な花に癒された。