NIIGATAさんぽびと

カメラを持って出かけよう

高田城址公園へ Ⅱ

 

 

今年最初のお花見。満開の桜に囲まれて公園内をゆっくりと。
高田城址公園の花見散歩の続きです。

 

 

桜は満開。平日とはいえ人も多い。
ちょっと静かな場所に寄り道したくなって、公園内にある小林古径(こけい)記念美術館へ。

 

上越市出身の日本画家・小林古径の作品とともに、上越市ゆかりの美術作家の作品を収集・展示する美術館。
敷地内には、東京から移築復原した小林古径邸(国の登録有形文化財)と、
再現された古径の画室もある。

数年前に新しい美術館としてオープンしたようで、綺麗な施設になっていて驚いた。
最初、昔の記憶を頼りに歩いていたが入口が見つからなくてウロウロ。

 

 

館内は撮影禁止ではないが、作品ごとに撮影OKかNGか表示してあった。
こういう場所に来ると、たとえ「撮影可」の作品でも、真正面から複写するようにカメラを構えるのはどうも抵抗がある。
明らかに「レプリカです」と謳っていたり、「ご自由にどうぞ」的な看板があるような場所でない限り、
わざと斜めにしてみたり、あくまで展示風景的に撮ることが多い。
それに、真正面からファインダーの中で作品と向き合っていると、
何か気圧されるような感覚がありませんか?

 

 

古径さんもじっと見てますし。

 

 

隣の企画展示室へ。この美術館の収蔵品が展示されている。
「あつめてのこす、ひろくつたえる」をモットーに、新しく収蔵した作品が展示されていた。

 

 

どこかの会社所蔵の北大路魯山人コレクション。
「寄託」という形でここに収蔵されている。
実際に料理を盛って提供する食事会が隣の古径邸で催されたという。
もし美術館の所蔵品だったらできないこと。「寄託」だからこそできたらしい。

 

 

これは確か、何かの子供向け雑誌の創刊号の表紙の原画… だったかな…  記憶が曖昧ですいません。

 

小さな美術館なので作品の所蔵数も一度に展示できるスペースも限られるが、
日本絵画や西洋絵画、彫刻、工芸などいろいろなジャンルの作品があった。

 

 

美術館を出ると廊下が続いている。彫刻作品が並ぶ明るい空間。

 

 

途中、講座やワークショップを行うホールなどもあって、ずいぶん綺麗な施設になった。

 

 

建物から庭へ出る。塀の向こうでは桜が満開。

 

 

敷地内にある小林古径邸へ。
東京にあった屋敷は解体されたが、上越市がその解体部材を購入し、ここに復元したもの。
どの部屋も段差がないデザイン、木造二階建て・数寄屋造りの住宅で、国の登録有形文化財

 

 

外は多くの花見客で賑わっている。塀を一枚隔てたこちらでは、閑静なお屋敷に私ひとり。

 

 

座り心地の良い椅子に腰掛けて、庭を眺めている時間はなんとも心地よかった。
昔にタイムスリップしたような静かで贅沢な時間。
おお、下々の者たちの花見の声が聞こえてくるのう…

 

 

花見の途中で何気なく立ち寄った美術館だったが、静かな空間に癒された。
お屋敷の隣には、復元された小林古径の画室もある。
というわけで、花見の寄り道は続く…