角田山の麓にある堤。 春になると、池のほとりに桜が咲きそろう。
桜並木が夕日に照らされて。
新潟市西蒲区の仁箇堤(にかづつみ)。
すぐ近くにある上潟潟公園の賑わいと違って、ここは静かに桜を楽しめる場所。
夕方の光が桜を優しく照らしていた。
池のまわりの木々も芽吹いてきた。
桜と月。まだ明るい時間だけど、お似合いです。
この池の歴史は案外古くて、
江戸時代にかんがい・防火用のために作られた。
かつてここでは「サカアミ」という鳥猟が行われていたらしい。
上空を飛んできた鴨に目掛け、竹枠を組んで作った網を放り投げて捕る猟法で、
昭和の中頃まで行われていたという。
その後、周辺の整備や堰堤改修を経て、現在も農業の水源池として利用されている。
よくぞここに桜を植えてくれました。感謝。
夕方の光は暖かく優しい色。
柔らかい光に照らされた桜を見ながら、夕方の静かな時間を過ごした。
日本はいいところだなあ… 春って綺麗だなあ…
なんて考えながら、帰路についた。