役目を終えた電車が、20年以上経った今も街を見つめている。
少しノスタルジックな時間に浸りたくなって、廃線になった古い駅舎へ。
新潟市南区にある「旧月潟駅」。
新潟市と燕市を結んで、信濃川や中之口川に沿うように走っていた新潟交通電車線。
廃止後20年以上経った今も、ここには駅舎と車両が大切に保存されている。
私は「鉄ちゃん」ではないが、この懐かしいような雰囲気が好きで時々訪れる。
ここには鉄道写真家の中井精也さんも何度か来られたようだ。
以前、中井さんのブログにここが掲載されているのを見たことがある。
古い駅舎とともに3台の車両が保存されている。
電動客車のモハ11号、電動貨車のモワ51号、ラッセル車のキ116号。
今年1月にラッセル車の記事で、キ116号とモワ51号は紹介したことがあるので、
今回は電動客車のモハ11号を。
保存されている電車にはいつも入れるわけではないのだが、
この日は開いていたので中へ。
たくさんの通勤・通学客を運んでいた電動客車。
電車にエアコンがない時代、
天井で回っている扇風機がずっと自分の方だけ向いてくれればいいのに…
と思っていたのは私だけじゃないはず。