咲いている花菖蒲を撮りながら、公園の奥の方へ。
散歩の後半はそれ以外に咲いていた花も。しらさぎ森林公園の続きです。
日本や海外で盛んに品種改良が行なわれてきた花菖蒲。
どんどん数が増えて今では5,000種以上あるそうだ。
この公園でも、列ごとに品種名を書いた札が立ててある。
「夏姿」、「眠獅子」、「男心」など工夫を凝らした粋な名前がたくさん並んでいる。
これだけ数が増えると、かぶらないように名前を付けるのも大変そうだ。
花菖蒲の花言葉は「優しい心」「優雅」「うれしい知らせ」「心意気」「あなたを信じる」etc…
ずいぶんいろんな意味がある。品種も多く、色や形もいろいろあるからだろうか。
男心…。 どんな花が咲くのか興味があったが、まだ蕾もついてなかった。
そう簡単に人には見せないものなんだな、うん。
一番奥にある展望台。隣には大きなヤマボウシの木が。
展望台の一番上から。公園は小高い山に挟まれて細長い。
ぽつんぽつんと咲き始めていたアジサイ。数は少ないが花はきれいだった。
涼しげな色がこの季節によく似合う。
帰り道、モミジバフウの木陰のベンチ。花菖蒲園を見下ろす気持ちのいい席。
駐車場に戻る途中、ドクダミが無数の星のように咲いていた。
ドクダミには幼い頃の思い出がある。
ある日、家の軒下にアシナガバチの巣があったので、それを虫取り網の先で突っついて遊んでいた。(バカだね)
当たり前だが、私はハチの攻撃に会い、右耳を刺されて「うわーん!」となった。
声を聞きつけた祖母が家から出てきて、
近くに咲いていたドクダミの葉を何枚か取ると、それを口の中に入れてクチャクチャしだした!
驚いている私の耳に、祖母は口からぐちゃぐちゃの葉を出して塗ってくれた。
刺された痛みと塗られる気持ち悪さに耐えながら、
この臭〜いドクダミは「薬草」なのだということを知った…
今でもこの花を見るとそのことを思い出すので、不思議な親近感がある。
「お、ドクダミも満開か…」なんて写真を撮ってるのは私だけ。
皆さん、お目当ては花菖蒲で、ドクダミなど眼中にない。同じ花でもいろいろです。
でも、あの時の祖母と同じくらいの歳になった今の自分に、この葉っぱを口に入れる勇気があるだろうか…、
いやぁ…… ない。
咲き始めたオカトラノオでトンボがひと休み。
満開の花菖蒲は見れなかったが、
おかげでゆっくり散歩できました。(ってことに、しておこう)