鬱蒼とした杉木立や広葉樹のなか、大きな岩の間をすべるように流れる水。
非日常を感じる清流へ。
五頭県立自然公園にある荒川剣龍峡。(新発田市)
新潟の奥座敷、月岡温泉にほど近い山間部にある渓谷で、
非日常感を味わえるお気に入りのスポット。
この日はとても暑かったが、緑色の木漏れ日のなかを進むにつれて、気持ちも体も涼しくなっていった。
水の音に誘われるように緑の中へ下りていくと、
山の澄んだ水が、丸みを帯びた大きな岩盤の間を流れている。
向こう側には「不動の滝」が涼しげに。
足元のこの大きな岩は、以前、NHK「にっぽん縦断こころ旅」のオープニングで
火野正平さんが視聴者からのお手紙を読んだ場所。
手紙に書いてあった「こころの風景」は新潟市北区の福島潟。
土地勘のある者からすると「下り道か〜い!」と、思わず笑ってしまったが、
考えてみると、巨岩に囲まれた剣龍峡の非日常感あふれるオープニング、
美しい山間の景色の中を走る、お年寄り(失礼!)に優しい下り坂…
なるほど、ここは旅の出発地として願ってもない場所。よく見つけたなあ。 スタッフ、グッジョブ!
正平さんも気持ち良さそうにチャリオ君を走らせていた。
気の遠くなるような時間をかけてできた水の通り道…
番組中、正平さんは、この水が流れる様子を見て、
「昔はみんなここで用をたしていた」などとジョークをかまして、場の空気を一段と涼しくしていた…
跨いで用をたすには、広すぎますね… 人も一緒に流れます。
大きな岩と緑に囲まれて、気持ちのいい空間。
剣龍峡の岩は丸く角が取れて女性的な感じ。その上や隙間を水がすべるように流れていく。
自分の足元をきれいな水が流れていくのって気持ちいい。
ここにある岩は砂岩で、ざらざらしているので、立っていても不安感はない。
ところどころ苔むしているので、流れに洗われて苔がない場所を選んで。(油断は禁物です)
岩は複雑な形なので、場所によって流れ方もいろいろ。
まわりを見渡すと、いろいろな水の表情があって飽きない。
こういう場所はつい長居をしたくなる。
というわけで、やっぱり後半へ続く…