花に誘われるように歩いてきた道もいよいよ終点。
日本海を見下ろす高台で力強く枝を広げる木にパワーをもらう。春の里山散歩のラストです。
今年もちょっと寄り道して、最後の分岐で久田城址と反対側へ。
海辺の集落へ続く斜面に曲がりくねった木が並んでいる。
日本海の風雪に耐えながら立っている木々。
ここまで見てきた可憐な花とは対照的な自然の姿。
曲がりくねった太い幹、その生命力溢れる姿が見たくて寄り道してしまう。
奥の方の海を望む場所に立つ、何か碑のようなものを抱いている木。
なんだか気になって、ついここまで来てしまう。
何かの祠なのか、それとも墓だろうか。
日本海を見下ろす場所で大樹に守られるように立っている。いつからこの景色を見ているのだろう。
木の向こうに見える小高い場所が目的地の久田城址。さてそろそろ行こうか。
杉林を通って、
道の分岐まで戻り、今度こそ久田城へ。
大きな木の間を抜けると視界が開ける。陽射しが眩しい。
久田城址に到着。
丘陵の先端部から日本海を一望できる。遮るものは何もない。
この日は、歩いているうちにぐんぐん気温が上がってきたので、
日陰のない高台は暑いくらいだった。
気温が高いため、空は白っぽく佐渡も霞んで見えなかった。
暑くなって来たので、さて、そろそろ戻ろうか。
帰り道。
傾いてきた光で、また違う表情の雪割草を眺めながら。
この景色が来年も、その先も、ずっと残って欲しい。
駐車場の脇に、わずかに咲いていた梅。
陽に輝く白い花も、春の訪れを知らせていた。
今年もたくさん見れた雪割草。毎年楽しみにしている春の里山歩きはこれにて終了。
お付き合いいただきありがとうございました。