苔むした岩や木々に囲まれて、あたりには神聖な空気が漂う。
新緑が美しい白玉の滝へ。
久しぶりに新潟市秋葉区金津にある「白玉の滝」へ。
県道から少し入っただけなのに、山奥のような感じがする場所。
小さな滝だが、神聖な空気に非日常感を味わえる。
入り口の看板が新しくなっていた。
小さな川に沿って歩いていけば、滝はすぐそこ。
歩いていくとすぐに「雌滝」に到着。
白玉の滝は、この「雌滝」と、奥にある「雄滝」の2つからなる。
ここから眺める景色は、水の流れ、岩、草木、橋、階段、石碑などの配置が絶妙で、
なんだか小さな舞台セットみたいで好きな場所。
黒い岩をすべるように流れる「雌滝」は落差7m。
滝の手前には「佐久那殿神社」と書かれた碑が。
奥にある雄滝の近くに小さな社が建っている。
岩壁にへばりつくような狭く急な階段を登って奥へ。
階段を登った雌滝の上部。流れに沿って奥へ。
緑に包まれた谷のような空間。
澄んだ水に緑が揺れて。
落差15mの「雄滝」に到着。
大きな岩壁の上から水が玉のように落ちる様子が「白玉の滝」の名前の由来。
もともと水量はあまり多くない滝だが、この日もやや少なめだった。
小さいが品のよさを感じさせる滝。青もみじが美しい。
山伏の修行の地だったと言われるこの滝では、
毎年、白装束に身を包んだ老若男女が参加して「滝打たれ」が行われる。
一般参加者を受け付けているので、興味のある方はぜひ。
ただし行われるのは1月の極寒の時期です! 修行ですから…
滝を見下ろすように建っているのが佐久那殿神社。
滝の神・河の神・災厄抜除の神である瀬織津姫命(せおりつひめ)を祀っている。
社の前の狭い場所から滝を見下ろして。
駐車場からほんの少し歩いただけなのに、こうしていると山奥にいるような気分になる。
岩壁に響く音を聴きながら、落ちていく水をしばらく眺めていた。
久しぶりに訪れた白玉の滝。
鬱蒼とした森の中に流れる神聖な空気に、非日常感を味わえた。