NIIGATAさんぽびと

カメラを持って出かけよう

秋の桜

 

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薄紅色のコスモスがそよそよと風に揺れながら咲いている。
桜を見て春を感じるように、道端に咲いているこの花を見ると「秋だなぁ」としみじみ思う。

 

今ではすっかり日本の秋の風景になっているコスモス。
秋桜」という和名に風情があるし、
山口百恵さんが歌ったあの名曲には、古き良き日本人の心さえ感じる。

 

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でも、実は明治時代初期に入ってきた外来種で、
江戸時代以前には日本に無かった花。
だから、昔の詩歌や俳句で「桜」を詠んだものはたくさんあっても、コスモスは登場しない。
外来種なんていうと、最近は悪者扱いだが、
コスモスを目の敵にしている人を見たことがない。みんな優しい顔になる。

 

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コスモスは繊細な見た目とは裏腹に、とても強い植物だそうだ。
たとえ倒れてしまっても茎の途中から根を出して、また立ち上がって花をつける。
風に逆らわず揺れる姿は、しなやかな生命力の証なのだろう。

 

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コスモスの名は「美しい」という意味のギリシャ語に由来するらしい。
風に揺れながら咲いている姿は、
やっぱり可憐で優しい日本の秋の花だ。

 

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新潟市西蒲区弥彦村の沿道にて